この記事では、「相当」と「妥当」と「正当」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相当」とは?
「相当」は「そうとう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「価値や働きなどが、あるものとほぼ等しいこと」という意味で、あるものと同じだけあることです。
2つ目は「あるものごとと度合いが釣り合うこと」という意味で、あるものにふさわしい程度であることです。
3つ目は「程度が高い様子」という意味で、程度が高い様子を抽象的に表します。
4つ目は「ある物の程度が、他の物より著しく大きいこと」という意味で、普通を基準にして程度が高いことです。
上記に共通するのは「見合う価値がある」という意味です。
「相当」の使い方
「相当」は名詞として「相当する・した」「〇〇相当」と使われたり、形容詞として「相当の」と使われたり、副詞として「相当・相当に」と使われたりします。
基本的に、ある物に見合う価値や能力があることや、他よりも程度が高い様子に使われる言葉です。
「相当」の例文
・『くじに当たった方には1万円相当の景品を差し上げます』
「妥当」とは?
「妥当」は「だとう」と読みます。
意味は「ある事情によくあてはまっていること」で、あるものごとに対して適切であると判断できることです。
「妥」は「おだやかに落ち着く」「事がおさまる」という意味、「当」は「あてはまる」「道理にかなう」という意味、「妥当」で「おだやかに落ち着く様にあてはまること」になります。
「妥当」の使い方
「妥当」は名詞・形容動詞として「妥当だ・である」と使われたり、形容詞として「妥当な」と使われたり、副詞として「妥当に」と使われたりします。
基本的に、誰もが適切であると思い、文句のない判断に使われる言葉です。
「妥当」の例文
・『彼をリーダーに選んだのは妥当な線だ』
「正当」とは?
「正当」は「せいとう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「道理や決まりにかなっていること」という意味で、理論的で間違っていないことです。
2つ目は「実直なこと」という意味で、真面目でしっかりしていることです。
上記に共通するのは「道理にかなっている」という意味です。
「正当」の使い方
「正当」は名詞・形容動詞として「正当だ・である」と使われたり、形容詞として「正当な」と使われたり、副詞として「正当に」と使われたりします。
基本的に、道理や規律にかなっていて、間違っていないことに使われる言葉です。
「正当」の例文
・『彼女には内定を辞退する正当な理由がある』
「相当」と「妥当」と「正当」の違い
「相当」は「ある物に見合う価値や能力があること」「他よりも程度が高い様子」という意味です。
「妥当」は「誰もが適切であると思い、文句のない判断」という意味です。
「正当」は「道理や規律にかなっていて、間違っていないこと」という意味です。
まとめ
今回は「相当」と「妥当」と「正当」について紹介しました。
「相当」は「程度が見合っている」、「妥当」は「適切である」、「正当」は「道理にかなっている」と覚えておきましょう。