「情緒不安定」と「喜怒哀楽」の違いとは?分かりやすく解釈

「情緒不安定」と「喜怒哀楽」の違い生活・教育

この記事では、「情緒不安定」「喜怒哀楽」の違いを分かりやすく説明していきます。

「情緒不安定」とは?

「情緒不安定」「じょうちょふあんてい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「精神的な疾患から起きる、感情がコントロールできない症状」という意味で、脳の病気により精神が安定せず、様々な感情が生じる症状のことです。

2つ目は「ストレスや疲労などで引き起こされる、感情の起伏が激しい様子」という意味で、病的なものではなく、精神的に追い詰められた状態により、すぐに笑ったり怒ったりするなど感情がコロコロ変わることです。

3つ目は「ストレスや疲労などで引き起こされる、ネガティブ思考の様子」という意味で、こちらも病的なものではなく、悩みごとなどにより、すぐにものごとを否定的に考えてくよくよすることです。

上記に共通するのは「感情の起伏が激しい」という意味です。


「情緒不安定」の使い方

「情緒不安定」は名詞・形容動詞として「情緒不安定だ・である」「情緒不安定になる」などと使われます。

基本的に、精神的な疾患により感情がコントロールできない症状のことや、ストレスや疲労などにより、感情の起伏が激しくなる様子に使われる言葉です。


「喜怒哀楽」とは?

「喜怒哀楽」「きどあいらく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「人の感情の基本となる4つで、喜び・怒り・悲しみ・楽しみのこと」という元の意味で、人が持っている代表的な感情のことです。

2つ目は「人が持っているさまざまな感情」という意味で、喜び・怒り・悲しみ・楽しみだけではなく、恐れ・驚き・憎悪・緊張・期待などあらゆる感情の総称です。

3つ目は「人がその時に心で感じたことを表情や態度に出すこと」という意味で、人が感じたことを他人に分かる様に表すことです上記に共通するのは「人が持つ様々な感情」という意味です。

「喜怒哀楽」の使い方

「喜怒哀楽」は名詞としいて「喜怒哀楽が激しい」「喜怒哀楽の感情」「喜怒哀楽を表す」などと使われます。

基本的に、日常で使われる場合、人が持つあらゆる感情のことや、感情を表情や態度に出すことに使われる言葉です。

「情緒不安定」と「喜怒哀楽」の違い

「情緒不安定」「精神的な疾患により感情がコントロールできない症状」「ストレスや疲労などにより、感情の起伏が激しくなる様子」という意味です。

「喜怒哀楽」「人が持つあらゆる感情」「感情を表情や態度に出すこと」という意味です。

「情緒不安定」の例文

・『祖母は情緒不安定になり入院した』
・『彼女は人間関係のストレスから情緒不安定になっている』
・『友人は最近情緒不安定で、すぐに泣いたり怒ったりする』
・『女性は生理の時に情緒不安定になりやすい』

「喜怒哀楽」の例文

・『この絵画は喜怒哀楽を見事に表した作品だ』
・『彼は喜怒哀楽の感情が豊かで分かりやすい』
・『彼女は喜怒哀楽をすぐ顔に出すのでやりにくい』
・『喜怒哀楽の感情を抑えるのが美徳という考え方は古い』

まとめ

今回は「情緒不安定」「喜怒哀楽」について紹介しました。

「情緒不安定」「感情の起伏が激しい」「喜怒哀楽」「人が持つあらゆる感情」と覚えておきましょう。