「終了」と「満了」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「終了」と「満了」の違い生活・教育

この記事では、「終了」「満了」の違いを分かりやすく説明していきます。

「終了」と「満了」の違い

「終了」「満了」の違いについて紹介します。


「終了」と「満了」の使い方の違い

「終了」は、「ものごとが終わること」に使われます。

定められた時期や時間に関係なく、あるものごとが終ることを言いますj。

「満了」は、「定められた期間が終ること」に使われます。

あらかじめ決められていた期間が終り、その期間に有効だった義務や責任などがなくなることを言います。


「終了」と「満了」の英語表記の違い

「終了」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「end」で、「最後」「終わる」「終了」という意味があり、「エンド」と日本語にもなっています。

“The big event has ended.”
(大きなイベントが終了した) 2つ目は「be over」で、「過ぎる」「終る」「終了」という意味があり、「ゲームオーバー」など日本語にもなっています。

“The campaign is over.”
(キャンペーンは終了しました)
「満了」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「expire」で、「期限が切れる」「満ちる」「満了」という意味があります。

“Our contract will expire soon, so we consider to extend it.”
(我々の契約はもうすぐ満了するので、延長することを考えている)
2つ目は「finish one’s term」で、「任期満了」というニュアンスです。

“It is difficult for Prime Ministers to finish their terms.”
(総理大臣が任期満了するのは難しいことだ)

「終了」の意味

「終了」「しゅうりょう」と読みます。

意味は、「あるものごとがすっかり終わること」です。

何らかの目的で始められたものごとがすっかり終わること、または終えることを言います。

一定期間、または一定の時間続けられたものごとが終わることですが、予定されていた全てのものごとをやって終えるのか、途中で何らかの事情により終わるのかという点は含まれていません。

「終」「おわる」とも読み「ものごとが仕上がる」「後に続かない状態になる」という意味、「了」「おわる・おえる」という意味、「終了」「後に続く状態がなくなりおわる」という意味です。

「終了」の使い方

「終了」は、「予定されていたものごとがすっかり終わること」に使われます。

名詞・形容動詞として「終了だ・である」と使われたり、「終了する・した」と動詞を伴って使われたり、「終了して」と副詞として使われたりします。

基本的に、予定されていたものごとがすっかり終わることですが、区切りのひとつとして終わることを表し、日にちや時間を改めて始めることもあります。

「終了」を使った例文

・『本日の営業は終了いたしました、またのお越しをお待ち申し上げています』
・『午後の部の前売りチケット販売は正午で終了いたします』
・『コンサートが終了した後で、最寄駅は大勢の人で溢れている』
・『キャンペーンが本日終了とあり、駆け込み需要が多い』
・『緊急事態宣言はいつ終了するのか皆不安を感じている』

「終了」の類語

「打ち切る(うちきる)」
「継続的に行っているものごとをある時点で取り止めること」という意味です。

「観客数が少ないことから公演を打ち切ることに決まった」などと使われます。

「御仕舞(おしまい)」
「終わること」「ものごとが悪い状態になり続かなくなること」という意味です。

「そろそろ御仕舞の時間だから道具を片付けなさい」などと使われます。

「終了」の対義語

「開始(かいし)」
「ものごとを始めること」という意味です。

「試合の開始時間が30分遅くなると連絡が来た」などと使われます。

「満了」の意味

「満了」「まんりょう」と読みます。

意味は「あるものごとが行われるべき一定の期間がすっかり終わること」です。

あらかじめあるものごとが行われるべきとして定められた期間が過ぎて終わることを言います。

「満了」の場合は、最初から始まる日にちと、終わる日が定められています。

例えば、「〇月〇日から△月△日まで」、または「〇月〇日から△ヵ月、△年間」など、日にちで決められていて、最後の日の夜23時59分までとされていることが多くなります。

最初から「満了」することが分かっている場合が多いのです。

「満了」の使い方

「満了」「あるものごとが一定期間行われた後、すっかり終わること」に使われます。

名詞・形容動詞として「満了だ・である」と使われたり、「満了する・した」と使われたりします。

「満了」は、ビジネスや保険などの契約に使われることが多く、義務や責任が発生する期間を表す言葉です。

「すっかり終わること」という意味では上記で紹介した「終了」のうちに含まれます。

「満了」を使った例文

・『任期満了に伴う市議選で、現役議員が全て落選した』
・『車検期間が満了になるので、そろそろ車を買い替えたい』
・『現在のカードは有効期間満了までに残高を使い切ろう』
・『刑期満了により出所した人の社会復帰をサポートする』
・『賃貸契約の期間が満了するまでに引越ししなければならない』

「満了」の類語

「期限切れ(きげんぎれ)」
「有効とされる定められた期間が過ぎて効力がなくなること」という意味です。

「このクレジットカードは期限切れで使えない」などと使われます。

「日程を消化する(にっていをしょうかする)」
「あらかじめ定められた期間にするべきことを終えること」という意味です。

「今年は雨が多かったが何とか試合の日程を消化できた」などと使われます。

「満了」の対義語

「未了(みりょう)」「全ての期間が過ぎていない様子」という意味です。

「まだ未了のサービスがあるので契約解除はもったいない」などと使われます。

まとめ

今回は「終了」「満了」について紹介しました。

「終了」「すっかり終わること」「満了」「一定の期間が過ぎてすっかり終わること」と覚えておきましょう。