「ストーリー」と「エピソード」の違いとは?分かりやすく解釈

「ストーリー」と「エピソード」の違い専門用語・業界用語

面白い話のことを「ストーリー」と言いますか、それとも「エピソード」と言いますか。

この記事では、「ストーリー」「エピソード」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ストーリー」とは?

物語のことです。

小説、映画、演劇などの筋、物語全体の概要、筋書きとも言います。


「エピソード」とは?

本筋と直接的には関係なく物語中に挟み込まれる、まとまりのある小話や挿話のことです。

ある人やある物事について面白く書かれた短い話、逸話とも言います。

音楽ではロンド形式の楽曲などで主要部分と主要部分との間の自由な挿入部分であり、間奏とも言われます。

ロンド形式とはソナタ、交響曲の終楽章などに用いられる回旋曲です。


「ストーリー」と「エピソード」の違い

「ストーリー」「エピソード」の違いを、分かりやすく解説します。

「ストーリー」「エピソード」は、両方とも話という意味では同じですが、主となる話かどうかや話の長さ、音楽的な意味があるかどうかが違います。

「ストーリー」は中心となる話であり最初から最後までのあらすじという意味もあります。

「エピソード」「ストーリー」に出てくる人物の裏話、本編の続きにはなっていない小話などで「ストーリー」よりも短い話になることが多くなります。

また「エピソード」には一曲の途中で挟んで奏される間奏という音楽的な意味があります。

「ストーリー」の例文

「ストーリー」の例文を紹介していきます。

・『私はこの漫画の絵が好きではありませんがストーリーは面白いと思います』
漫画では絵柄が好かれていなくても「ストーリー」が面白ければ人気になることはあります。

漫画にも主人公ではない人の話や本筋とは違う展開の裏話が描かれた「エピソード」もありますが、その漫画が好きなら「ストーリー」が面白いと言った方が適しています。

・『彼はこれまでのドラマのストーリーを教えてくれました』
話の筋という意味もあり、長い話を要約して簡単に分かりやすくした話も「ストーリー」と言います。

「エピソード」に言い換えると、ドラマができるまでの話など主となる話ではないものになるため意味が違ってきます。

「エピソード」の例文

「エピソード」の例文を紹介していきます。

・『私は彼と彼女の馴れ初めエピソードを知っています』
彼と彼女がどのように出会い親しくなったかについての小話という意味で「エピソード」と表します。

ライバルが現れてすれ違ったり駆け落ちしたりなど、紆余曲折あり長くなりそうな話なら「ストーリー」と言い換えられるかもしれませんが、短く済む話なら「エピソード」が適しています。

・『このベートーヴェンのソナタにはエピソードを挟みながらテーマが何度も出ています』
テーマとは主要の旋律のことです。

ソナタはテーマとテーマの間に「エピソード」を入れていることが多くなります。

「ストーリー」には言い換えられません。

まとめ

「ストーリー」「エピソード」は両方とも話という意味では同じですが、話の長さや中心となる話かどうか、他の意味があるかが違います。

「ストーリー」は主となる話で長くなり、「エピソード」は裏話や小話という意味で短くなり、音楽的な意味があります。

作品ができるまでの「エピソード」などを知るとより魅力を感じられます。

「ストーリー」を見て面白いと感じたら「エピソード」も調べてみましょう。