お酒が飲めるお店として「スナック」と「ガールズバー」がありますが、具体的にはどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「スナック」と「ガールズバー」の違いについて解説します。
「スナック」とは?
「スナック」とは、「アルコールを提供し深夜まで営業する飲食店」を意味する言葉です。
「スナック」の使い方
「スナック」という業態の誕生には風営法が強く影響しています。
現在の風営法では女性が接客する飲食店は午前0字以降の深夜営業が認められていません。
キャバレーやクラブなどが風営法の規制対象となる業態ですが、このような規制を回避するために誕生したのが「スナック」です。
「スナック」は女性の接待がないので午前0時以降の営業も認められています。
現在は「スナック」というといわゆる場末の飲み屋と言ったイメージが強いですが本来の「スナック」は食事が中心でお酒も楽しめるお店、今でいうところのカフェバーに近いものでした。
現在でもお酒メインのバーと比べると食事メニューが充実している店が多く、お酒そのものを味わうよりも仲間と一緒に楽しくお酒を飲む雰囲気を楽しむお店です。
「ガールズバー」とは?
「ガールズバー」とは、「女性スタッフが店員を務める酒類を提供する飲食店」を意味する言葉です。
「ガールズバー」の使い方
「ガールズバー」はカウンター越しに酒類が提供されるのが特徴です。
女性が働くお店というと隣りに座って接客してくれるイメージがありますが「ガールズバー」ではそのような接客サービスはなく一般のバーと同じようにバーテンダーと客としてカウンター越しに話します。
「ガールズバー」という業態は比較的新しく、最初のお店ができたのは2004年だとされています。
風俗営業法の許可を必要としないことから開店が用意で女性キャストを集めやすいことからまたたく間に全国に広がり、現在では気軽にお酒を楽しめるスポットとして地位を確立しています。
「スナック」と「ガールズバー」の違い
「スナック」と「ガールズバー」の違いは「メインとなるサービス」です。
「スナック」はお酒を楽しむ時間そのものが最大の売りであるのに対し、「ガールズバー」は女性スタッフとのおしゃべりやちょっとした交流を目当てに多くの男性客が集まります。
どちらも風俗営業法が規定する女性による接客サービスはなくカウンター越しのおしゃべり程度なので法律上は「深夜酒類提供飲食店」に分類され午前0時以降も営業可能です。
ただし、一部の「スナック」は風俗営業法が規定する「風俗営業1号営業」で営業しています。
そのようなスナックでは客の隣りに座って接客するホステスが働いており、カウンター越しの交流に限定される「ガールズバー」とははっきりと違います。
「スナック」の例文
・『行きつけのスナックでニューボトルをキープする』
・『このスナックは焼きうどんがうまい』
「ガールズバー」の例文
・『ガールズバーで働く女性のバーテンダーはバーメイドと呼ばれる』
・『リーズナブルな料金もガールズバーの魅力のひとつである』
まとめ
「スナック」と「ガールズバー」はどちらもお酒を飲むお店ですが業態や雰囲気はかなり違います。
それぞれに魅力があるのでどのようにお酒を楽しみたいのかに応じてふさわしいお店を選んでください。