この記事では、「推薦状」と「推薦書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「推薦状」とは?
「推薦状(すいせんじょう)」とは、「特定の人物を何かに推薦することを記した書状」のことを意味しています。
「推薦状」という言葉は、「状」の漢字の原義から元々は「手紙・巻物のような形状で、特定の人を何らかの役職・仕事などにふさわしい人物であるとして勧める書状」を意味していました。
現代では「推薦状」は「学校推薦状・教授推薦状」のように、「就職活動で推薦応募しようとしている学生を学校・指導教授が推薦するための書状」として使用されるケースが多くなっています。
また「推薦状」は、「その人物を推してすすめるべき理由・履歴・状況まで記した書状」を含意することもあります。
「推薦書」とは?
「推薦書(すいせんしょ)」とは、「ある人物を何らかの組織・役職などに推薦する旨を書いた書面」のことを意味しています。
「推薦書」という言い方は、「書」の漢字の意味から「特定の人物をある仕事・任務などに適性・意欲のある人物であるとして推してすすめる書類一般」を示しています。
現代では「推薦書」と「推薦上」を区別なく使われるケースが増えています。
ただしあえて「推薦書」という表現を使う場合には、「特定の人物をその役職・会社組織・任務などにふさわしい能力や履歴、意欲を持つ人物として推薦する旨だけを記載した文書」を意味することもあります。
「推薦状」と「推薦書」の違い
「推薦状」と「推薦書」の違いを、分かりやすく解説します。
「推薦状」と「推薦書」はどちらも、「学校や指導教授(ゼミの教授)が特定の学生を推して、企業・研究所などに推薦応募させる場合」に使われる言葉です。
現代の用法として「推薦状」と「推薦書」の意味に厳密な区別はなく、基本的には同義語とみなしても差し支えありません。
ただし「推薦状」は「手紙の形式として書かれたもの」が原義であり、「推薦書」は「一般的な書類・書面の形式で書かれたもの」のイメージがある違いは挙げられます。
また「推薦状」という場合は「その人物をすすめる理由や実績などについても書かれた書状」としてのニュアンスがあります。
一方、「推薦書」というときには「その人物をその会社・組織・役目にふさわしい能力・履歴・やる気を持っている人物であると太鼓判を押して推薦することそのもの」に意味の中心が置かれている点も異なっています。
「推薦状」の例文
・『ゼミで指導してくれた教授が、生物学研究所に就職するための推薦状を書いて下さるということで安心しました』
・『大学院の推薦状が得られなければ、その大企業の研究開発部門の募集に応募する資格がありません』
「推薦書」の例文
・『アメリカで学生が就職する際には、教授の推薦書の効果が非常に大きいとされています』
・『推薦書を偽造したことが発覚して、その応募者は大学職員採用面接における合格通知を取り消されました』
まとめ
「推薦状」と「推薦書」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「推薦状」と「推薦書」の違いを詳しくリサーチしたいときは、この記事の解説を参考にしてみてください。