「特有」と「固有」はどのような意味の違いで区別されるのでしょうか。
今回は、「特有」と「固有」の違いを解説します。
「特有」とは?
「特有」とは、「そのものだけが特に持っている他とは違う性質」を意味する言葉です。
「特有」の使い方
個体もしくはその種類だけが持っている他にはない特徴的な性質や資質を指します。
特別に有しているものを指す言葉でありであり他には見られない際立って個性的な状態や特徴に対して用いる表現です。
「固有」とは?
「固有」とは、「そのものが元から持っている他とは異なる性質」を意味する言葉です。
「固有」の使い方
個体もしくは種類が本来的に所有している特徴的な性質や資質を指す言葉で、他のものにはないそのものだけが持っている特徴を表します。
後天的な努力や工夫で見つけたものではなく、生まれつきの生物学的な特徴や風土の特性など深く根付いている元々の際立った特徴に対して用いる表現です。
「特有」と「固有」の違い
「特有」と「固有」はどちらも他には見られない際立った特徴や性質を指します。
「特有」と「固有」の違いは「元々有している特徴であるかどうか」です。
「特有」は努力で身につけた能力や成長する中で帯びた資質など後天的な特性も含むのに対し、「固有」はもともと持っている本来的な特性に対してのみ使うという違いがあります。
そのものだけに見られる他とは違う特徴が「特有」、そのものが最初から持っている他とは違う特徴が「固有」という違いで区別されます。
「特有」の例文
・『日本特有の文化に戸惑う外国人は多い』
・『関西弁の話者に見られる特有のイントネーション』
「固有」の例文
・『日本固有の生物が絶滅の危機に瀕している』
・『ゆんたくは沖縄地方の離島に見られる固有の文化だ』
まとめ
「特有」と「固有」はとてもよく似た意味の言葉です。
同じようなニュアンスで使われることが多いのですが本来の意味には違いがあります。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。