肌着として使用するTシャツに関して、最も重要なのは肌に当たるときの質感と吸湿性だと考えられますが、それを実現しているのが「木綿」という素材です。
私たちは「木綿」によって毎日快適に過ごしているとも言えます。
それでは、この「木綿」とはどういうものでしょうか。
また、「絹」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「木綿」と「絹」の違いを分かりやすく説明していきます。
「木綿」とは?
「木綿」とは、天然素材である「綿花」から作られた繊維のことを示す言葉です。
「綿花」というのは実際には「ワタ属」の植物の種の周りにある白い毛のことで花ではありません。
英語では「cotton」といい、そのまま「コットン」というカタカナでも使用されます。
繊維部分に関しては衣料品などの材料として広く使用されています。
「絹」とは?
「絹」とは、天然素材としての「絹糸」のことを示す言葉で、もともとは「カイコ」という蛾の仲間の繭から作られます。
英語では「silk」といい、日本でも「シルク」というカタカナのほうがよく使われています。
3000年前にはすでに中国で生産が始まっていたもので、素材として衣料品やスカーフ、ハンカチなどに使われています。
「木綿」と「絹」の違い
「木綿」と「絹」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、主に衣料に使用されている素材のことを示すものであることは同じですが、そもそも原料が違い、そのために性質もかなり違ったものになっています。
まず原料としては「木綿」が綿花という植物であるのに対して「絹」は「蚕糸」という昆虫由来のものです。
それによって、「木綿」には柔らかな肌触りと吸湿性が、「絹」にはしなやかな肌触りと湿気を放出するような性質が備わっています。
使われるものとしても、それらの性質を考慮して最適なものになっています。
まとめ
この記事では、「木綿」と「絹」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、衣服に使用される天然の素材として重要なものですが、周りを見て貰えばわかるように、実は化学繊維のほうが使用割合が高いものはたくさんあります。
これは、衣料品としてのあつかいやすさや場合によっては快適さ、デザインなどを自由に調節できるすぐれた素材であるとも言えます。