この記事では、「木苺」と「野いちご」の違いを分かりやすく説明していきます。
「木苺(きいちご)」とは?
「木苺」とは、バラ科キイチゴ属に分類される植物の総称です。
「木苺」の種としては、お菓子やケーキ、ジャムの材料として利用されていることから「ラズベリー」や「ブラックベリー」が有名です。
このキイチゴ属ですが、雑種や分化が多様なため、種の認定は数十種から数百種と研究者によって大きく開きがあるようです。
一例として、細かい区分けの場合、ヨーロッパ産の「ヨーロッパキイチゴ」とアメリカ産の「アメリカイチゴ」は別種とされますが、大別すると両者は同じ一種と見なされるのです。
栽培系統は主に先述した「ラズベリー」と「ブラックベリー」の2つに分けられます。
「ラズベリー」は寒冷地に適した種であり、ヨーロッパの種が栽培された後、北アメリカの種も栽培されるようになりました。
逆に「ブラックベリー」は温暖地に適しており、原生種はヨーロッパ、アフリカ、西アジア、南北アメリカへ広く分布し、北アメリカのいくつかの種も栽培されるようになりました。
「野いちご」とは?
「野いちご」とは、バラ科キイチゴ属に分類される植物のうち山野に野生しているものを指します。
「野いちご」の代表的な種としては、「ヘビイチゴ」や「ニガイチゴ」、「モミジイチゴ」、「バライチゴ」などが挙げられます。
たまに、「野いちごには毒があるから食べてはいけない」という俗説も耳にしますが、ほとんどの「野いちご」は毒を持ちません。
「木苺」と「野いちご」の違い
「木苺」と「野いちご」の違いを、分かりやすく解説します。
「木苺」はバラ科キイチゴ属に分類される植物の総称であり、そのうち、野生しているものを「野いちご」と呼びます。
また、「木苺」は「ラズベリー」や「ブラックベリー」をはじめ、食用として利用されています。
逆に、「野いちご」の果実は食用はできるものの、味はイマイチであるため、食用とされるケースは少ないようです。
まとめ
バラ科キイチゴ属に分類される植物の総称が「木苺」であり、その中で野生しているものが「野いちご」ということでした。