「盗難」と「万引き」の違いとは?分かりやすく解釈

「盗難」と「万引き」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「盗難」「万引き」の違いを分かりやすく説明していきます。

「盗難」とは?

盗難とは、とうなんという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、他人の物をかすめて自らの物にするやぬすむという意味の盗の漢字に、災いや事態が上手く行かないといった意味がある難の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ盗難は、金品を盗まれてしまう事を表すのです。


「盗難」の使い方

盗難は、自分が持っている物を盗まれてしまう事を表現する際に使われる言葉となっています。

使用する際の注意点は盗まれたという被害者側の視点で、使用される言葉である事です。

そのため自ら盗みを働く側が、盗難する、といった形でこの言葉を使って表現する事は出来ません。

あくまで、盗みによる被害全般を指し示す言葉となっています。


「万引き」とは?

万引きは、まんびきという読み方をすべき言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、数がとても多い事や全てといった意味を持っている万の漢字に、ひっぱるといった意味を有する引きの文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の事から万引きは、買い物客を装いながら商品を盗む事を示すのです。

「万引き」の使い方

万引きは、買い物客の振りをしながらお店の商品を盗む行為に対して用いられる言葉となっています。

より具体的には店員に悟られない様に注意しながら、商品を代金を支払う事なく持ち帰る犯罪行為を示す言葉です。

基本的に店舗で行われる犯罪行為であり、営業中に店内で商品を盗む行為そのものに対して使用される言葉となっています。

お陰で加害者側でも被害者側でも、どちら側からでも用いる事が可能な言葉となっっています。

「盗難」と「万引き」の違い

盗難と万引きの文字表記を並べて見比べても、使用する文字が全然違う上に、文字数も違う言葉同士です。

所がどちらも、盗みに関連して使われる言葉という共通点があるので、混同してしまう恐れはないとは言えません。

とはいえ使用されている文字の違いにより、表す意味合いには違いがあるのです。

だからこそそれぞれの言葉の意味を把握しさえすれば、使い分けで失敗するのを回避出来ます。

まず盗難は、金品を盗まれるという被害を表現する言葉です。

一方の万引きは、客を装いお店の商品を盗むという犯罪行為を示す言葉となっています。

「盗難」の例文

・『うちのお隣さんは、旅行中に盗難被害に遭った様です』

「万引き」の例文

・『犯人が万引きする瞬間が、防犯カメラの映像として残っていました』

まとめ

文字表記を見れば2つの言葉に共通する文字はなく、文字数自体も違う言葉の組み合わせです。

ですがどちらも盗みに関連した言葉として用いられるので、ごっちゃになる恐れはあります。

もっとも示す意味自体には相違点が見られるので、そこをきちんと理解すれば上手に使い分け可能です。

ちなみに盗難は、金品を盗まれるという被害や災難に対して使用される言葉となっています。

対する万引きは、買い物客の振りをしてお店の商品を盗む事を示す言葉として用いられるのです。