フェレットとイタチはよく似た動物で、見分け方がよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
フェレットとイタチの違いを解説します。
フェレットとは?
フェレットはイタチ科に分類される動物で、ペットとして飼っている人も多くいます。
ヨーロッパに生息していたヨーロッパケナガイタチを品種改良して誕生しました。
古くから家畜として飼われており、ウサギ狩りやネズミの駆除を目的に飼育されていたようです。
ウサギ狩りでは、フェレットが巣穴からウサギを追い出す役目を担います。
追い出されたウサギを猟師が仕留めるのです。
こういった狩りの手法は、イギリス等では現在も行われています。
日本でペットとして知られるようになったのは1990年代で、愛らしい見た目が人気となりました。
フェレットは大きな声で吠えたりすることもないので、飼いやすいペットといえます。
日本に流通しているフェレットの多くは、北米にある繁殖施設から輸入されたものです。
その際、去勢手術や避妊手術が行われるのが一般的になっています。
フェレットには肛門の脇に肛門腺があり、敵に襲われたりした時には臭い液を飛ばして身を守ります。
大手の繁殖施設で生まれたフェレットは、肛門腺を除去する手術も行われています。
イタチとは?
イタチは、イタチ科イタチ属に属する動物の総称です。
日本を始めとしてユーラシアやアフリカ、南北アメリカ大陸など幅広く分布しています。
オコジョやミンクなどもイタチ属になりますが、日本でイタチというとニホンイタイチのことを指すことが多いです。
川や沼、湖、湿地など水辺に生息していることが多く、水に入って泳ぐこともあります。
肉食で、ネズミや鳥、昆虫、魚、ミミズなどを食べます。
ただし、果物や木の実などを食べることもあります。
民家の屋根裏などに入り込んで棲みつくこともあり、害獣として駆除されたりもしています。
ウサギなどの家畜を食べてしまったり、糞尿をまき散らすなど人に害を及ぼすこともあるからです。
愛らしい見た目に反して性格は獰猛だといわれています。
日本では昔、イタチは妖怪と考えられていました。
怪異現象を引き起こしたり、キツネやタヌキと同様に化けたりするのです。
フェレットとイタチの違い
フェレットはイタチの一種で、その多くはペットとして飼われています。
ウサギ狩りなどの狩猟に用いられてきた歴史もあります。
それに対してイタチは野生動物で、世界各地に生息しています。
日本では害獣として扱われることもあります。
家畜を食べてしまったり、糞尿をまき散らしたり人にとって問題となる行動をするからです。
イタチ科の動物であるイタチとフェレットには肛門腺がありますが、フェレットは繁殖施設で肛門腺を除去していることが多いです。
まとめ
フェレットはイタチの一種なので、イタチとフェレットは同じ仲間といえるでしょう。
ペットとして飼われているフェレットに対して、イタチは野生で生活しています。