この記事では、「シナモン」と「ニッキ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シナモン」とは?
「シナモン」とは、クスノキ科ニッケイ(肉桂)属に属する樹木の内樹皮を剥ぎ取って、乾燥させたものを言います。
現在使用されている「シナモン」は、スリランカ産の「シナモンニッケイ」が多いようです。
「シナモン」は香辛料として使われ、甘い香りが特徴的です。
香りの成分には「シンナムアルデヒド」、「サフノール」、または鎮痛効果がある「オイゲノール」などが含まれています。
「シナモン」が含まれた飲食物としては、シナモンロール、アップルパイ、チャイなどが有名です。
「シナモン」と似た意味を持つ言葉としては、「肉桂」、「桂皮(ケイヒ)」、あるいは「ニッキ」などが挙げられます。
「ニッキ」とは?
「ニッキ」とは、クスノキ科ニッケイ属の一つである国産の「ニッケイ」の根皮を採取して、作られたものを指します。
「ニッキ」は強い辛みが特徴の香辛料です。
八つ橋やニッキ飴などに使われています。
香り成分としては「シンナムアルデヒド」、「カンファー」、「クマリン」などを含んでいます。
「ニッキ」と似ている言葉では、「桂皮」、「肉桂」、あるいは「シナモン」などがあります。
「シナモン」と「ニッキ」の違い
「シナモン」と「ニッキ」の違いを、分かりやすく解説します。
「シナモン」とは、クスノキ科ニッケイ属に属する樹木の内樹皮を剥ぎ取って、乾燥させたものを表します。
「ニッキ」はクスノキ科ニッケイ属の一つである国産のニッケイの根皮を採取して、作られたものを意味しています。
「シナモン」に使われているものはスリランカ産の「シナモンニッケイ」が多いのに対し、「ニッキ」は国産の「ニッケイ」なので、その点が異なります。
また、「シナモン」は樹木の内樹皮を使いますが、「ニッキ」は根皮を使用するので、その点も違いがあります。
まとめ
「シナモン」と「ニッキ」の両方に含まれている「シンナムアルデヒド」には殺菌効果があります。
「シナモン」と「ニッキ」に似たもので、「桂皮」があります。
「桂皮」はクスノキ科の「トンキンニッケイ」の樹木の樹皮を乾燥させたものを言います。
「桂皮」の香り成分にも「シンナムアルデヒド」が含まれています。
また、「桂皮」は漢方薬として利用されていることでも知られています。
改めて、3つの違いを見てみると、似ているようで、実は使われている材料が異なることが分かります。
なので、それぞれの用途に合った使い方をすることで、より効果を得られやすくなるのでしょう。
古くから日本で当たり前のように使われている香辛料でも、他の国でも似たようなものがあり、それぞれの特徴を活かして長い間、使われてきたことが分かります。
他の香辛料に関しても、このような違いを見つけることができるでしょう。
それぞれ違った美味しさを味わいうことで、新たな発見や驚きがあるでしょうし、それらを楽しんでみるのも面白いかもしれません。