この記事では、「ブルーベリー」と「ハスカップ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブルーベリー」とは?
ツツジ科スノキ属の低木、高さは1~3m、6月から9月ころにかけて小さな紫色の果実をつけます。
果実は食用にされています。
原産地はアメリカで、日本では東京、茨城、長野などで栽培されています。
小さな果実は甘酸っぱい味がします。
そのまま生で食べることができますが傷みやすいため、生のものは多くは流通していません。
冷凍品や加工品が主に出回っています。
加工品には、ジャム、ジュース、ドライフルーツ、パウダーなどがあります。
また、パンやケーキにも使用されています。
パンなどに練り込むと、ほんのりとした甘さと酸っぱさを感じます。
生のものの表面には白い粉が付着していますが、これはブルームといって食べても問題ありません。
果皮にハリとツヤがあり、みずみずしいものを選ぶようにします。
比較的栽培が簡単で家庭でも栽培することが可能です。
日光を好むので、鉢植えでも庭植えでも日当たりがよい場所を選んで栽培をします。
水やりは、鉢植えの場合は表土が乾いたら鉢底から水がでるほどたっぷりと与えます。
庭植えの場合は、夏の日照りが強い日には欠かせません。
果実を実らせるためには受粉が必要です。
虫の訪れが少ない場合は人工授粉を行います。
黒い紙を手のひらに乗せ、開いている花の下に置き、軽く花をたたきます。
こうすると白い粉が落ちてきます。
この落ちてきたものが花粉です。
他の品種の花に軽く押し当てると受粉させることができます。
「ブルーベリー」の言葉の使い方
ツツジ科スノキ属の低木の一種を指して使用する言葉です。
小さく紫色の実を指して呼んでいます。
「ハスカップ」とは?
スイカズラ科スイカズラ属の低木です。
高さは1~2mほど、5月から6月ころにかけて白い花を咲かせ、7月ころに実をつけます。
実は小さく紫色です。
この名はアイヌ語に由来をしています。
アイヌの人たちが古くから利用をしてきました。
現在は主に北海道で栽培されています。
実は食用にされており、主に加工品として販売されています。
生のものは傷みやすく、流通していません。
加工品には、ジャム、ジュース、アイスクリーム、グミ、ゼリーなどさまざまなものがあります。
また、果実の色素を利用した石けんなども販売されています。
栄養素としてはビタミンCを多く含んでいます。
紫色はアントシアニンという成分によるものです。
「ハスカップ」の言葉の使い方
スイカズラ科スイカズラ属の植物の一種を指して使用する言葉です。
その果実を指して呼んでいます。
「ブルーベリー」と「ハスカップ」の違い
見た目は似ていますが別のものです。
前者はツツジ科に属しており、実は丸く、後者はスイカズラ科に属しており、実は長楕円形です。
まとめ
2つのものは果実の見た目が似ていますが、それぞれ属する科が異なり別のものです。