「チヌ」と「グレ」の違いとは?分かりやすく解釈

「チヌ」と「グレ」の違い動物・植物・昆虫

この記事では、「チヌ」「グレ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「チヌ」とは?

「チヌ」は、クロダイのことで、古来、茅渟(チヌ)のという場所、現在で言う大阪で取れたことから大阪周辺の海の名前から「チヌ」と名付けられました。

クロダイですので、外見はタイにそっくりで真っ黒なタイという認識でよいです。

なお、「チヌ」は、神経に異常をきたす毒を持つことがありたまたま毒があるプランクトンにスベスベマンジュウガニのような毒がある生物を食べると体内に毒を宿します。


「グレ」とは?

「グレ」は、スズキ科の魚でメジナのことです。

関西と九州では呼び名が異なり、関西は、「グレ」で九州は「クロ」と呼びます。

なお、「グレ」は雑食性なんですが、プランクトンを食べず、海藻を主に食してたまにカニのような甲殻類を食べるので毒を持つことはないです。

なので、食用においては食中毒になるのは痛んだ「グレ」を食べるなどになります。


「チヌ」と「グレ」の違い

両者の違いは、タイに似ているほうが「チヌ」「グレ」は、紋様があるきれいな深海魚だという認識で見分けるとよく、体の表面がテフロンのようなコーティングされているみたいに美しいほうが「グレ」と覚えてもよいでしょう。

「チヌ」の例文

・『チヌは、毒があるプランクトンや毒を持つ甲殻類を食べていれば、食中毒になるので注意が必要だ』
この例は、ちょっとした釣り人の常識で「チヌ」は、実は何でも食べるので、毒をもつものも食べることがあり、危険な魚だという例です。

よって釣り人でも毒がある部位を除くことが難しいと判断した場合、食べません。

「グレ」の例文

・『グレは、白子も食べることが可能だ』
この例は、「グレ」という魚は安全で精巣も食べることが可能と述べています。

なぜなら、この魚は雑食性なんですが、安全なものを口にしており、のりやコケのようなものからカニのような甲殻類も食べますが決して、毒がある者は口にしません。

なので、精巣も食せます。

まとめ

「チヌ」については、クロダイのことでこのタイは実は毒があろうと何だろうと平気で食べてしまう上、スベスベマンジュウガニも食べ、平気でいます。

このカニは、強い毒素があり、神経毒のオンパレードなんですが、クロダイは、まったくこの毒に対してノーダメージでむしろ好物です。

逆に、「グレ」は、毒がなく、かつ危ないものを口にしない雑食性なのでこっちは安全に食せます。

「チヌ」のすごいところは、ありえないくらい高い神経毒に対する耐性があります。

ちなみに、スベスベマンジュウガニは実は毒が無い個体もあり、毒素を体内に蓄積せずに過ごしているものはただのカニと変わらないんですが、ほかの魚は、このカニは危ないという認識があるがゆえ、手出ししません。

ですが、「チヌ」は例外で、毒が利かないんだからスベスベマンジュウガニをおいしくいただき、毒があるスベスベマンジュウガニであろうとなかろうと関係なく食べるので、手出ししないほうが良いでしょう。