「辛労」と「心労」と「苦労」の違いとは?分かりやすく解釈

「辛労」と「心労」と「苦労」の違いとは?生活・教育

この記事では、「辛労」「心労」「苦労」の違いを分かりやすく説明していきます。

「辛労」とは?

「辛労」「しんろう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「つらい環境で一生懸命力を尽くすこと」という意味で、自分に不利な環境の中で一生懸命生きることを言います。

2つ目は「大きな骨折りをすること」という意味で、肉体的にきついと感じる程精を出して働くことを言います。

上記に共通するのは「つらい思いをする」という意味です。


「辛労」の使い方

「辛労」は名詞として「辛労がある・あった」「辛労を経験する・した」「辛労辛苦」などと使われます。

基本的に、つらい環境の中で、肉体的に一生懸命努力して行動することに使われる言葉です。


「辛労」の例文

・『彼は若い頃から修業の道に入り、大きな辛労を経験した』

「心労」とは?

「心労」「しんろう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「あれこれ心配して悩むこと」という意味で、次から次へと悩みが生じて心配ばかりする様子を言います。

2つ目は「心配し過ぎて精神的疲労が溜まること」という意味で、悩み過ぎてしまい、心が疲弊する様子を言います。

上記に共通するのは「精神的に疲れる」という意味です。

「心労」の使い方

「心労」は名詞ととして「心労が多い・少ない」「心労が絶えない」などと使われます。

基本的に、心配ばかりしている様子や、それにより精神的に疲れてしまう様子に使われる言葉です。

「心労」の例文

・『彼女はシングルマザーになってから心労が絶えない』

「苦労」とは?

「苦労」「くろう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「精神的・肉体的に苦しい思いをしながら努力すること」という意味で、様々なつらい思いをしながらも働き続ける様子を言います。

2つ目は「人に手間をかけたり、世話になったりすること」という意味で、「ご苦労」として使われます。

上記に共通するのは「労力をかける」という意味です。

「苦労」の使い方

「苦労」は名詞として「苦労する・した」「苦労をかける・かけた」と使われたり、副詞として「苦労して」と使われたりします。

基本的に、精神的・肉体的に一生懸命力を尽くして働く様子に使われる言葉です。

「苦労」の例文

・『若い頃はやんちゃだったので、両親には苦労をかけた』

「辛労」と「心労」と「苦労」の違い

「辛労」「つらい環境の中で、肉体的に一生懸命努力して行動すること」という意味です。

「心労」「心配ばかりしている様子」「それにより精神的に疲れてしまう様子」という意味です。

「苦労」「精神的・肉体的に一生懸命力を尽くして働く様子」という意味です。

まとめ

今回は「辛労」「心労」「苦労」について紹介しました。

「辛労」「つらい環境で努力する」「心労」「心配し過ぎて疲れる」「苦労」「力を尽くして働く」と覚えておきましょう。