この記事では、「潤沢」「畏敬」「畏怖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「潤沢」とは?
「潤沢」は「じゅんたく」と読みます。
「潤」という字には、「物が水けをふくむように、つやがある」「かざりがある」「つやをつける」「りっぱにする」という意味があります。
「沢」には、「水けを帯びる」「おう」「うるおす」「たくさんある」という意味をもっています。
「潤」と「沢」で構成される「潤沢」は、「うるおっているさま」「物がたくさんあるさま」という意味になります。
「潤沢な資金」といった使い方をします。
「潤沢」の例文
・『国庫は資金が潤沢である』
・『音色はリズム音源も含めて潤沢に用意されている』
・『潤沢な資金をバックに積極的な選手補強を行っている』
「畏敬」とは?
「畏敬」は「いけい」と読みます。
「畏」は、「おそれかしこまる」「おそれ」という意味をもっています。
「敬」には、「物事を注意深く行う」「おろそかにしない」「他人を尊んで自分の挙動をつつしむ」「うやまいとうとぶ」「うやうやしくする」という意味を含んでいます。
「畏」と「敬」で構成される「畏敬」は「偉大な人や権力のある人を、おそれうやまうこと」という意味になります。
「うやまう」とは「相手を尊敬すること」です。
つまり「畏敬」とは「偉大な人を尊敬すること」です。
「畏敬の念を抱く」といった使い方をします。
「畏敬」の例文
・『自然に対する畏敬の念が湧いてくる』
・『感謝と畏敬の念に堪えない』
・『神様に対して感謝と畏敬の念を示す』
「畏怖」とは
「畏怖」は「いふ」と読みます。
「畏」は前述したように、「おそれかしこまる」「おそれ」という意味です。
「怖」は、「こわい」「おそれる」「おじる」「おびえる」という意味をもっています。
「畏」と「怖」で構成される「畏怖」は、「おそれおののくこと」という意味になります。
「おののく」とは体や手足が恐ろしさや不安などで、ぶるぶるふるえることです。
つまり「畏怖」とは「恐れるあまり、体がふるえること」です。
「父に畏怖の念を抱いていた」といった使い方が一般的です。
「畏怖」の例文
・『畏怖の念に打たれた』
・『見た目に畏怖を感じる』
・『目に見えないものを畏怖の対象とする』
「潤沢」と「畏敬」と「畏怖」の違い
「潤沢」と「畏敬」と「畏怖」の違いを説明します。
「潤沢」とは物や資金が豊富にあることを表します。
「畏敬」は偉大な人を尊敬することです。
そして「畏怖」は、恐れるあまりからだがふるえることです。
まとめ
以上が「潤沢」「畏敬」「畏怖」の違いです。
「潤沢」はものや資金が豊富にあること、「畏敬」は偉大な人を尊敬することで。
そして「畏怖」は、恐れるあまりからだがふるえることです。
「畏敬」と「畏怖」は逆の意味になることがわかりました。