「林檎」と「苹果」はどちらも「りんご」と読みますが、どのような違いで使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「林檎」と「苹果」の違いを解説します。
「林檎」とは?
「林檎」とは、「バラ科リンゴ属の落葉高木に実る果実」を指す言葉です。
「林檎」の使い方
バラ科リンゴ属に属する落葉高木には赤くて丸い形をした甘い果実が実ります。
果物として世界中で食されている赤くて丸い果実を指す言葉が「林檎」です。
日本では主に青森県で生産されている果実で皮をむいてそのまま直接食べるほかアップルパイなど加熱して菓子の材料にしたり果汁を絞ってジュースにしたりなどいろいろな方法で利用されている美味しい果物です。
「つがる」「ふじ」「王林」「ジョナゴールド」などが味や形の異なるさまざまな品種が生産されています。
本来の「林檎」は現在主流になっている西洋りんごが生産されるよりも以前に日本で生産されていた小ぶりな品種の和りんごをさす総称でしたが、今では品種を問わず全てのりんごを表す言葉として用いられています。
「苹果」とは?
「苹果」とは、「バラ科リンゴ属の落葉高木に実る果実のうち西洋から伝わった品種」を指す言葉です。
「苹果」の使い方
りんごを大別するとアジア圏で古くから栽培されていた小ぶりなものと西洋で作られていた大ぶりのものの2種類に分かれます。
西洋からアジア圏に伝えられた品種のりんごをさす言葉が「苹果」です。
「林檎」と「苹果」の違い
「林檎」と「苹果」の違いは「原産地」です。
どちらも果物のりんごを表す言葉ですが「林檎」は古くからアジア圏で栽培されていた和りんごと呼ばれる小ぶりな品種の総称、「苹果」は西洋原産の大ぶりなりんごの総称です。
まとめ
「林檎」と「苹果」品種の違いで区別されます。
今では原産地で表記を区別することなく全てのりんごを含めて「林檎」を使うことが多く、品種の違いで「苹果」を使い書き分けることはほとんどありません。
宮沢賢治など古い文学作品には両方の表記が登場するので違いを知っておきましょう。