「問題」と「課題」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「問題」と「課題」の違いを分かりやすく説明していきます。

「問題」と「課題」の違い
1. 「問題」と「課題」の使い方の違い
2. 「問題」と「課題」の英語表記の違い
「問題」の意味
「課題」の意味
まとめ

「問題」と「課題」の違い

「問題」と「課題」の違いについて紹介します。

「問題」と「課題」の使い方の違い

「問題」は、「あるべき状態になっておらず、ものごとがスムーズに進まない要因となるもの」に使われます。

現在好ましくない状態になっているもののことを言います。

「課題」は、「好ましくない状態になっている要因を解決する為に与えられたり、やるべきとされること」に使われます。

ものごとを遂行・解決する為に与えられた役割や必要なもののことを言います。

「問題」と「課題」の英語表記の違い

「問題」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「question」で、「クエスチョン」と日本語でも使われ、「質問」「問題」という意味です。

“That is a difficult question!”
「それは難しい問題だ」
2つ目は「problem」で、こちらも「プロブレム」と日本語で使われ、「問題」「悩み」という意味です。

“I have to work hard to solve this problem.”
(私はこの問題を解決する為に努力しなければならない)
「課題」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「task」で、「タスク」と日本語でも使われ「課題」「任務」という意味です。

“I have a big tasks to be done by this weekend.”
(私には週末までにやるべき大きな課題がある)
2つ目は「issue」で、「議論するべき課題」という意味があります。

“It is an issue for the future.”
(これは今後の課題である)

「問題」の意味

「問題」は「もんだい」と読み、以下の4つの意味があります。

1つ目は「試験などで、解答を求めること」という意味で、正解が必要とされるものを言います。

2つ目は「議論や研究などにより、解決すべき事柄」という意味で、社会的な内容が多くなります。

3つ目は「困ったこと」という意味で、日常的に起きる様々な厄介事のことを言います。

4つ目は「世間が興味を持ったり、関心を寄せているもの」という意味で、何かと話題にされるものごとを言います。

上記に共通するのは「解決するべきこと」という意味です。

「問題」の使い方

「問題」は、「あるべき姿と現実が食い違い、解決するべきこと」に使われます。

名詞・形容動詞として「問題だ・である」と使われたり、他の言葉と組み合わせて「社会問題」「問題行動」などと使われたりします。

基本的に、「好ましくない状態で、解決するべきことそのもの」に使われる言葉です。

「問題」を使った例文

・『期末試験で数学の問題がすごく難しかった』
・『コロナ禍で感染対策の問題が山積みだ』
・『一つ解決したと思ったら、また新たな問題が起きた』
・『その問題は既に解決済みだ』
・『問題のタレントがしばらく自粛することにしたそうだ』

「問題」の類語

・「難がある(なんがある)」
「欠点や、好ましくない点があること」という意味です。

・「不都合(ふつごう)」
「ものごとがうまく行かない事情のこと」という意味です。

「問題」の対義語

・「解決(かいけつ)」
「事件や問題を上手く処理してスッキリさせること」という意味です。

「課題」の意味

「課題」は「かだい」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「上の立場から下の立場に与えられるお題のこと」という意味で、やるべきことの主題のことです。

2つ目は「解決するべきと自分に与えられた役割や取組みのこと」という意味で、それを解決する為にやるべきことを言います。

上記に共通するのは「ものごとを解決する為に与えられたもの」という意味です。

「課題」の使い方

「課題」は「解決するべきと自分に与えられた題目のこと」に使われます。

名詞・形容動詞として「課題だ・である」と使われたり、他の言葉と組み合わせて「課題図書」「課題研究」など複合ととして使われます。

学校でもビジネスでも使われる言葉で、問題解決の為に自分、または組織で取り組むべき内容に使われる言葉です。