この記事では、「省略」と「割愛」と「簡略」の違いを分かりやすく説明していきます。
「省略」とは?
「省略」は「しょうりゃく」と読みます。
意味は「ある事柄を単純にする為に一部を除くこと」という意味で、一連のものごとをより簡単にする為に、一部をなくすことを言います。
「省略」の使い方
「省略」は名詞として「省略する・した」「省略形」などと使われたり、副詞として「省略して」と使われたりします。
基本的に、ある一連の事柄に対して、より簡素化する為になくても問題のない部分を取り除くことに使われる言葉です。
「省略」の例文
・『最初に書いた住所と同じ場合は省略して結構です』
「割愛」とは?
「割愛」は「かつあい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「惜しいと思っても、思い切って手放すこと」という意味で、もったいないと思っても、制限や条件などにより、思い切って取り去ることを言います。
2つ目は「公務員や大学職員などが、違う組織や企業に移籍すること」という意味で、手続きをする上で「割愛申請書」が必要なことから使われる様になりました。
3つ目は「愛しいと思う気持ちを捨て去ること」という意味で、ある物への未練を断ち切ることを言います。
上記に共通するのは「泣く泣く手放す」という意味です。
「割愛」の使い方
「割愛」は名詞として動詞を伴い「割愛する・した」と使われたり、副詞として「割愛して」と使われたりします。
基本的に、惜しいと思いながらも何らかの事情により泣く泣く手放したり、切り捨てることに使われる言葉です。
「割愛」の例文
・『時間の都合で他のエピソードは割愛させて頂きます』
「簡略」とは?
「簡略」は「かんりゃく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「手短で分かりやすいこと」という意味で、本来長い事柄を、無くても良い部分を取り去って簡単にすることを言います。
2つ目は「手軽で単純なこと」という意味で、誰にでもすぐ理解できることを言います。
上記に共通するのは「手短である」という意味です。
「簡略」の使い方
「簡略」は名詞として「簡略する・した」「簡略化」などと使われたり、副詞として「簡略して」と使われたりします。
基本的に、本来長いものが短くまとめられて、分かりやすいことに使われる言葉です。
「簡略」の例文
・『書類の承認手続きを簡略化させて迅速な業務にする』
「省略」と「割愛」と「簡略」の違い
「省略」は「ある一連の事柄に対して、より簡素化する為になくても問題のない部分を取り除くこと」という意味です。
「割愛」は「惜しいと思いながらも何らかの事情により泣く泣く手放したり、切り捨てること」という意味です。
「簡略」は「本来長いものが短くまとめられて、分かりやすいこと」という意味です。
まとめ
今回は「省略」と「割愛」と「簡略」について紹介しました。
「省略」は「一部取り除くこと」、「割愛」は「泣く泣く切ること」、「簡略」は「手短にすること」と覚えておきましょう。