この記事では、「お試しください」と「お試しくださいませ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お試しください」とは?
実際に確かめてみてください、やってみてくださいといった意味です。
「お試し」は「試し」に「お」をつけた美化語です。
「試し」には、実際に調べて確かめる、実際にやってみるという意味があります。
「ください」には、相手に何かを要望する意味がある言葉です。
たとえば、健康を意識したチョコレートを食べてもらいたかったとします。
このチョコレートは、砂糖不使用で甘味料にはアガベを使用しています。
トランス脂肪酸はゼロ、添加物もゼロで体への優しさを意識しています。
カカオ分を高くしつつもおいしさとのバランスを考えたチョコレートです。
このチョコレートが健康によいと確かめて欲しい、食べて欲しいと思っていたら、「確かめる」「食べる」という行為を相手に要望していることになるので「ください」という言葉を使うことになります。
「お食べください」といったことです。
相手に敬意を表して「食べる」に「お」をつけます。
しかし、これでは目の前にこのチョコレートがあって、差し出しているようです。
実際には、雑誌のコラムでこのチョコレートを紹介しており、不特定多数の人に試してみてもらいたいと思っています。
そのようなときは「お食べください」とはせず、「お試しください」とします。
「お試しください」の使い方
何かを確かめたり、やったりしてもらうことを相手に要望する場合に使用をします。
試すものは、食品、自動車の運転、ヘアスタイル、コーディネートなどさまざまです。
「お試しくださいませ」とは?
実際に確かめてみてください、やってみてくださいといった意味です。
「ませ」は丁寧な気持ちを込めて使う言葉で、相手に動作を求める意味があります。
たとえば、100円均一で販売されている商品を使ったアクセサリー作りを紹介したとします。
こういった材料が必要だ、こういった手順だなどを説明します。
そして、ただ説明をするだけでなく、他の人にもやってもらいたいという気持ちがあったとします。
その場合に「お試しくださいませ」といいます。
この場合は、アクセサリーを作るという行動を相手に求めています。
「お試しくださいませ」の使い方
何かを確かめて欲しいときに、相手の要望するために使用をします。
丁寧な言葉遣いです。
「お試しください」と「お試しくださいませ」の違い
2つの言葉の意味に違いはありません。
違いは丁寧さで、後者には「ください」と「ませ」が使われているので、こちらの方がより丁寧です。
「お試しください」の例文
・『よかったらお試しください』
・『今日にでもお試しください』
「お試しくださいませ」の例文
・『ぜひ、お試しくださいませ』
・『みなさんでお試しくださいませ』
まとめ
2つの言葉の意味は同じですが、丁寧さに違いがあります。
「ませ」を使った方がより丁寧です。