「貴台」と「貴職」の違いとは?分かりやすく解釈

「貴台」と「貴職」の違いとは?生活・教育

「貴台」「貴職」はどちらも相手を指す時に使う代名詞です。

それぞれどのような相手に使う言葉なのでしょうか。

今回は、「貴台」「貴職」の違いを解説します。

「貴台」とは?

「貴台」とは、「身分の高い相手に対して送る手紙で使う二人称代名詞」です。


「貴台」の使い方

自分と対している相手に対して使う代名詞のことを「二人称代名詞」といいます。

自分ともう一人がいる時のもう一人に対して使う言葉であり「君」「あなた」などが一般的に使われています。

代名詞は使う相手の立場や関係性によって使い分けられ、目上の相手に送る手紙の中で敬意を込めて使うのが「貴台」です。

「貴台」「台」は家や屋敷など建物のことで、手紙の送り先である建物に住んでいる尊い相手が「貴台」の指す相手に当たります。


「貴職」とは?

「貴職」とは、「社会的に高い地位の職業に就いている人に含まれます対して使う二人称代名詞」です。

「貴職」の使い方

本来は官僚に対して使われる言葉ですが、現在は官僚以外にも医者や弁護士など社会的に高い地位として扱われている職業の人全般に使われています。

相手の肩書きに対する敬意を強く示している表現でその人個人よりもその人が就いている地位や役職に対する敬意を強調する言葉です。

国会議員の田中一郎を「貴職」と呼ぶ場合は田中一郎個人よりも国会議員という肩書きに対して強く敬意を示しています。

永井一郎が落選して国会議員では無くなったら「貴職」という言葉は使いません。

「貴台」と「貴職」の違い

目上の人に送る手紙で使う二人称代名詞が「貴台」で、社会的地位が高い職業に就いている人に使う2人称代名詞が「貴職」です。

高い地位についている人宛に送る手紙では「貴台」「貴職」どちらも使えますが「貴職」のほうが堅苦しく事務的な印象になります。

まとめ

「貴台」「貴職」はどちらも目上の相手に使う二人称代名詞です。

日本語では二人称代名詞を使う機会が限られるため意味を正しく理解して適切に使いましょう。