「貴殿」と「貴方」の違いとは?分かりやすく解釈

「貴殿」と「貴方」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「貴殿」「貴方」の違いを分かりやすく説明していきます。

「貴殿(きでん)」とは?

「貴殿」とは、二人称の人代名詞であり、「男性が目上や同等の男性に対していう語」「相手を敬って、その住宅をいう語」としての意味が含まれています。

「貴殿」はもともと、目上の相手へ向けた敬称として使われていましたが、その後、同輩への親愛の気持ちを表す語としても使われるようになりました。

また、女性に対して使ったり、女性が女性に対して使うのは不適切になるので注意しましょう。


「貴殿」の使い方

「貴殿」「あなた」という意味で人代名詞として使われています。

とりわけ、文章や手紙などで書き言葉として使われているケースが多いようです。


「貴方(あなた)」とは?

「貴方」とは、二人称の人代名詞として「同等や目下の相手に対して、親しみと丁寧さを込めていう語」「妻が夫へ軽い親しみや敬意を込めていう語」としての意味が含まれており、「貴男」「貴女」と表記されることもあります。

「貴方」の使い方

「貴方」は人代名詞として使われています。

「貴殿」と「貴方」の違い

「貴殿」は主に「男性が目上や同等の男性に対していう語」を意味する二人称の人代名詞です。

対して、「貴方」「同等や目下の相手に対して、親しみと丁寧さを込めていう語」「妻が夫へ軽い親しみや敬意を込めていう語」を意味する二人称の人代名詞です。

「貴殿」の例文

・『貴殿の益々のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます』
・『貴殿におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます』

「貴方」の例文

・『仕事を進めていく上で、パートナーである貴方の意見を聞いておきたい』
・『貴方の実家のお義父さんとお義母さんには子供の面倒を見てもらったりして、お世話になった』

まとめ

「貴殿」「貴方」はどちらも二人称の人代名詞でしたが、含める意味や使い方に違いがありました。