日常的によく用いる言葉ではないため意味がわからない。
違いがわからない。
といった言葉があります。
今回、この記事では、「合議」と「回議」の違いを分かりやすく説明していきます。
「合議」とは?
「合議」の読み方は、「ごうぎ」です。
「合議」の「合」は、「合同」や「集合」、「合体」などに用いられる漢字で、「あつまる」や「あわさる」といった意味を持ちます。
そのような意味を持つ「合」に、「意見」や「論じ合う」といった意味を持つ「議」が加わり、二人以上の人が集まり相談する、といった意味になります。
日常的に用いられる言葉で言い替えると、「話し合い」や「コンファレンス」、「会議」、「協議」、「ミーティング」、「打ち合わせ」などとなります。
「合議」の使い方
「合議」は、一般的に「合議します」や「合議される」、「合議した」などといった形で用います。
そのほか、「合議機関」や「合議制裁判所」などといった言葉もあります。
「回議」とは?
「回議」の読み方は、「かいぎ」です。
「回議」の「回」は、「回覧」や「回収」、「回想」、「回数」などに用いられる漢字で、「まわす」や「まわる」、「もとにもどす」といった意味を持ちます。
そのような意味を持つ「回」に、「意見」や「論じ合う」といった意味を持つ「議」が加わり、担当者が作成した原案を関係者に順次回し、意見を聞く、承諾を求める、といった意味になります。
日常的に用いられる言葉で言い替えると、「回覧」となります。
「回議」の使い方
「回議」は、一般的に「回議する」や「回議をお願いします」、「回議される」などといった形で用います。
そのほか、「回議中」や「回議録」、「回議ルート」などといった言葉もあります。
「合議」と「回議」の違い
「合議」も「回議」も、日常的に用いられる言葉ではありませんが、2つの言葉の意味は全く異なるため、明確にしておくことが大切です。
「合議」は、二人以上の者が集まって相談すること。
と相談することを意味する言葉です。
一方、「回議」は、原案を順次回し、意見を聞く、承諾を求める、こととなります。
そのため、「合議」のように実際に直接、話し合う行為ではありません。
その点に違いがあります。
「合議」の例文
・『今回の件は、社内の合議の上で決定したことなので守っていきたいと思います』
・『結婚するにあたり、少しでも喧嘩することがないよう結婚後の生活について事前に合議を行いました』
・『合議を行えば、何でも決めることができると思うことは間違いです』
・『当社では、基本、合議で決定する流れとなっています』
「回議」の例文
・『今回、私が回議録を作成する当番です』
・『回議による承諾には、どうしても時間がかかってしまいます』
・『最近では、紙ではなくネット上で回議を行うため、非常にスムーズです』
・『実際のところ、回議が行われる前にある程度、重要なことは決まっている場合が多い』
まとめ
以上のような違いを踏まえ、適切に使い分ける必要があります。