ご清栄とご盛栄は、会社などで手紙やメールなどの文書を送る際に使われる言葉です。
読み方が同じなのでどちらにしようか迷ってしまうこともあるでしょう。
2つの言葉の違いについて紹介します。
「ご清栄」とは?
ご清栄は「ごせいえい」と読みます。
清栄には相手の繁栄や健康を願うという意味があります。
ビジネスシーンで手紙やメールを送る際などに挨拶の言葉として用いられます。
個人に対しても会社など組織に対しても使用することができます。
「ご清栄」の使い方
「ご清栄」を使った具体例を挙げてみると、「貴社におかれましては、ますますご清栄のことと存じます」といった文章があります。
挨拶文なのでじっくり読むことは少ないのですが、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
「貴社」を〇〇様と言い換えれば、個人に対しても使えます。
会社だけではなく、サークル活動のグループや会社のOB会、NPO法人など組織に対しても使用することができます。
「ご盛栄」とは?
ご盛栄は「ごせいえい」と読みます。
ご盛栄は商売が繁盛していることを祝う言葉になります。
使われている「盛」という漢字は、四字熟語の商売繁盛からきています。
個人に対しても会社などの組織に対しても使用することができますが、商売をしていない相手に対して使用するのは相応しくありません。
また、商売をしているけれどあまり儲かっていないとか、業績が芳しくなくて苦労しているといったこともあります。
そういった時に使ってしまうと、嫌味に受け取られてしまうこともあるので注意が必要です。
「ご盛栄」の使い方
「ご盛栄」を使った具体例を挙げてみると、「貴社におかれましては、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます」といった文章があります。
「ご盛栄」を使う際には、相手方がどんな商売をしているのかにも気を付ける必要があります。
例えば、病院や葬儀会社などの場合には、人の生死に関わる業種といえます。
そのため儲かっていても商売繁盛とは言いにくい面があります。
「ご盛栄」を使うのは控える方がいいかもしれません。
また、役所や福祉機関、ボランティア団体など利益追求を行っていない組織に対しても相応しいとはいえないでしょ。
「ご清栄」と「ご盛栄」の違い
「ご清栄」「と「ご盛栄」は、ビジネスシーンに使われることが多い挨拶の言葉です。
「ご清栄」は相手の健康や繁栄を願う言葉で、「ご盛栄」は商売が繁盛することを願う言葉になります。
「ご盛栄」は商売をしている相手にしか使うことはできませんが、「ご清栄」は商売をしているかどうかに関わらず幅広く使用することができます。
「ご清栄」には相手の繁栄を願うという意味がありますが、商売をしているかどうかは関係ありません。
まとめ
2つの言葉の違いは、相手が商売をしているかどうかにあります。
商売をしている相手にしか使えないのが「ご盛栄」で、それ以外にも幅広く使用することができるのが「ご清栄」になります。