この記事では、「伏線」と「フラグ」と「布石」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伏線」とは?
「伏線」は「ふくせん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「小説や舞台などで、後の展開に備えて、序盤または途中でそれに関連する事柄をほのめかしておくこと」という元の意味です。
2つ目は転じて「後のことが上手くいく様に、前もって手を打っておくこと」という意味で、後でどうなってもうまくいく様に、根回しをしておくことです。
上記に共通するのは「前もって準備する」という意味です。
「伏線」の使い方
「伏線」は名詞として「伏線を張る・張った」「伏線がある・ない」「伏線回収」などと使われます。
基本的に、小説や舞台などで、事前に関連する事柄を仕込んでおくことや、転じて後のことが上手くいく様に、根回しや準備しておくことに使われる言葉です。
「伏線」の例文
・『接待で相手の機嫌を良くする為に伏線を張っておく』
「フラグ」とは?
「フラグ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「目印や象徴となる旗」という元の意味で、英語の「flag」が日本語化した言葉です。
2つ目は転じて「映画や小説などで、後の展開を予想させる事柄」という意味で、これからそうなる雰囲気がする事柄のことです。
3つ目は「コンピュータのプログラムで、条件の成立を表す変数」という意味です。
上記に共通するのは「象徴するもの」という意味です。
「フラグ」の使い方
「フラグ」は名詞として「フラグが立つ・立った」「フラグを立てる」「フラグを振る」「死亡フラグ」などと使われます。
基本的に、「旗」そのものや、物語で後の展開が予測できる事柄に使われる言葉です。
「フラグ」の例文
・『「この戦いが終われば結婚するつもりだ」というセリフは死亡フラグだ』
「布石」とは?
「布石」は「ふせき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「囲碁で、序盤戦で要所に配置された石」という元の意味で、後半が楽になる様に、序盤戦で重要な場所に石を配置することです。
2つ目は転じて「将来の為に配置しておく人員や策」という意味で、後で力を発揮する様に、最初から重要な人や対策を施しておくことです。
上記に共通するは「先に手を打っておく」という意味です。
「布石」の使い方
「布石」は名詞として「布石を打つ・打った」「布石がある・ない」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、後で役に立つように、最初から必要な手を打っておくことに使われる言葉です」
「布石」の例文
・『木たるべき選挙に備えて布石を打っておく』
「伏線」と「フラグ」と「布石」の違い
「伏線」は「事前に関連する事柄を仕込んでおくこと」「転じて後のことが上手くいく様に、根回しや準備しておくこと」という意味です。
「フラグ」は「旗そのもの」「物語で後の展開が予測できる事柄」という意味です。
「布石」は「後で役に立つように、最初から必要な手を打っておくこと」という意味です。
まとめ
今回は「伏線」と「フラグ」と「布石」について紹介しました。
「伏線」は「仕込んでおくこと」、「フラグ」は「先が読める事柄」、「布石」は「手を打っておくこと」と覚えておきましょう。