「芳香剤」と「消臭剤」と「脱臭剤」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「芳香剤」と「消臭剤」と「脱臭剤」の違いとは?生活・教育

日用品として買う機会のある方も多いのではないでしょうか、「芳香剤」「消臭剤」「脱臭剤」

普段何気なく手に取っているけれど、よくよく考えると、これら3つの違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、「芳香剤」「消臭剤」「脱臭剤」の違いを分かりやすく説明していきます。

「芳香剤」とは?

「芳香剤」とは、イヤな臭いを打ち消すために芳香を放つ薬剤のことを指します。

そして「芳香」とは、かぐわしい香り、良い香りを意味しています。

よって「芳香剤」は、かぐわしい香りや良い香りを放つことで、イヤな臭いが消えたように錯覚させるものです。

消臭成分は含まれていません。

ですから、あまりにもイヤな臭いの強い場所で使用した場合、臭い同士の相性が悪い場合には、イヤな臭いと芳香とが混ざり合って、良い香りどころか、逆効果になってしまう場合があります。

気を付けて使いたいものです。


「消臭剤」とは?

「消臭剤」とは、専用の薬剤を放ち、イヤな臭いと結びついて化学反応で中和させることにより、イヤな臭いを消すものです。

臭いが持っている成分を利用して消臭します。

例えば、イヤな臭いの元が酸性のものだとしたら、アルカリ性の薬剤を放つことで、中和させて消臭します。

アルカリ性の臭いだとしたら、酸性の薬剤を放ち、中和させ消臭するわけです。

臭いの成分は場所によって、酸性の臭いが出やすかったり、アルカリ性の臭いが出やすかったりするので、売られている商品には、トイレ用や玄関用などといったことが謳われているわけです。

その為、商品に謳われている通りの場所で使うことが重要です。


「脱臭剤」とは

「脱臭剤」とは、イヤな臭いの元を吸い取って、逃がさず吸着することで、臭いを消すものです。

臭いを消すという点では「消臭剤」と同じですが「消臭剤」が、イヤな臭いだけを消すのに対し、「脱臭剤」は、イヤな臭いだけに限らず全ての臭いを吸収して除去します。

そして、あまり広い場所では効果が薄くなってしまう為、狭い場所で使用するのが好ましいです。

また、湿気も吸い取ってくれます。

「芳香剤」と「消臭剤」と「脱臭剤」の違い

「芳香剤」は、香りを放ちイヤな臭いが消えたように思わせるもの。

厳密にいえば、イヤな臭い自体は消えていないのですが、即効性があり、自分の好きな香りを部屋やリビングなどに充満させることができます。

「消臭剤」「脱臭剤」は、臭い自体を消すものですが、消す方法が違います。

「消臭剤」は、イヤな臭いの成分によって使い分ける必要がある為、商品パッケージで謳われている場所の通りの場所で使うことが重要です。

酸性の臭いとアルカリ性の臭いでは真逆の成分になってしまうので、間違った場所で使うと逆効果です。

「脱臭剤」は、臭いの種類に限らず、全ての臭いを吸着して逃がしません。

そして、湿気も吸い取ってくれます。

ですが、狭い場所での使用に限られてしまいます。

例えば、冷蔵庫や押し入れなどの使用が好ましいです。

まとめ

「芳香剤」「消臭剤」「脱臭剤」の違いを説明しましたが、どのような臭いを消したいのか、どのような場所で使いたいのかによって、使い分けが重要です。

上手に使い分けて、気分良く生活したいものです。