「同意」と「承諾」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「同意」と「承諾」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「同意」「承諾」の違いを分かりやすく説明していきます。

「同意」と「承諾」の違い

「同意」「承諾」の違いについて紹介します。


「同意」と「承諾」の使い方の違い

「同意」は、「他人の意見や申し入れなどに対して賛成すること」に使われます。

相手の言うことに対して「納得する」「それで問題ない」と意思表示する時の表現です。

「承諾」「相手の意見や希望、要求を受け入れること」に使われます。

相手から何か依頼されたり、申し込まれたことに対して「そうして下さい」「そうします」と意思表示する時の表現です。


「同意」と「承諾」の英語表記の違い

「同意」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「agree with」で、話し合いなどで「賛成する」「同意する」という意味です。

“I agree with your idea.”
(私はあなたのアイデアに同意します)
2つ目は「consent to」で、契約や決まりなどに「納得する」「同意する」という意味です。

“Children under 15 need parental consent to attend.”
(15歳以下の参加者は両親の同意が必要になります)
「承諾」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「approve」で、「承認する」「承諾する」という意味です。

“We got approved a budget for the next quarter.”
(我々は次四半期の予算について承諾を得た)
2つ目は「accept」で、「受け入れる」「承諾する」という意味です。

“They will accept the deal in a few days.”
(彼らは数日中に我々の引き合いを承諾するだろう)

「同意」の意味

「同意」「どうい」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「他人の意見や考えに賛成すること」という意味で、相手の意見や考えに対して「自分もそう思う」と意思表示することを言います。

2つ目は「同じ意見、同じ考え」という意味で、意見や考えそのもののことを言います。

上記に共通するのは「相手と同じ意見を持っている」という点です。

「同」「おなじ」という意味、「意」「心に思っていること」という意味、「同意」「同じ思いを心に持っている」という意味になります。

「同意」は、ただ「同じ意見だ」と思うだけではなく、相手に対して「私もそう思います」と伝えることまで含んだ言葉です。

「同意」の使い方

「同意」は、「他人の意見や考えと同じであると意思表示すること」に使われます。

「同意する・した」「同意を得る・得た」と使われたり、「同意して」「同意の上」など副詞として使われたリします。

あくまで他人と同じ意見であると伝えることですが、同じ意見である以上相手がすることに対して許可したことになります。

その様な意味では「承諾」と混同されることもありますが、あくまで「意見が同じ」という意味で使われる表現です。

「同意」を使った例文

・『オンラインサービスの利用規約に同意した』
・『彼女がどうしてもホラー映画を観たいと言ったので、仕方なく同意した』
・『未成年が契約する場合は親の同意が必要になります』
・『彼女がチームリーダーになることに皆が同意した』
・『治療を受けるに当たり、同意書にサインが必要になる』

「同意」の類語

「賛同(さんどう)」
「他人の意見や考え、説明に賛成して同じであると示すこと」という意味です。

「彼の改革案に多くの人が賛同した」などと使われます。

「支持(しじ)」
「人の思想や意見、態度などに賛成して精神的、金銭的にささえること」という意味です。

「彼は多くの人から支持されて立候補に踏み切った」などと使われます。

「同意」の対義語

「反意(はんい)」
「ある意見に対して反対の意味、反対の意思があること」という意味です。

「彼女の言うことに反意は感じられない」などと使われます。

「承諾」の意味

「承諾」「しょうだく」と読みます。

意味は「相手の意見や希望、要求などを聞いて受け入れること」です。

相手の言いたいことを聞き、「それでいいです」「そうします」と言うことです。

「承」「うけたまわる」とも読み、「前のものを受け継ぐ」「相手の意見を受け入れる」という意味、「諾」「応える」「引き受ける」という意味、「承諾」で、「相手の意見を受け入れて応える」という意味です。

ただ相手の意見に賛成するだけではなく、何らかの行動を求められたらそれに応じて協力することも含まれています。

「承諾」の使い方

「承諾」は、「相手の意見や希望、要求などを聞いて受け入れること」に使われます。

「承諾する・した」「承諾される・された」と使われたり、「承諾して」「承諾の上」などと副詞として使われたりします。

「同意」と違うのは、ただ「いいですよ」と言うだけではなく、相手の行動を容認したり、求められれば協力するという点です。

「承諾」を使った例文

・『クライアントから仕事を依頼され承諾した』
・『上司から承諾を得てキャンペーンの準備に取り掛かった』
・『財務部からの承諾を得ないと必要経費として認められない』
・『寮長から承諾を得て友達の家に外泊することにした』
・『両親からやっと結婚の承諾が下りて、晴れて婚約できた』

「承諾」の類語

「了承(りょうしょう)」
「相手の事情を理解して引きうけること」という意味です。

「皆から拝み倒されて町内会の役員になることを了承した」などと使われます。

「承知(しょうち)」
「相手の事情を理解して許すこと」というような意味合いで使用されます。

「彼はふたつ返事で保証人になることを承知してくれた」などと使われます。

「承諾」の対義語

「拒否(きょひ)」
「相手からお願いや希望などに対して嫌だと強くはねつけること」という意味です。

「大家からすぐにでも立ち退けと言われたが断固として拒否した」などと使われます。

まとめ

今回は「同意」「承諾」について紹介しました。

「同意」「相手の意見や考えに賛成すること」「承諾」「相手の要望や願望、依頼を受け入れること」と覚えておきましょう。