皆さんは「国を動かしている人たち」と聞くと、どのような人々をイメージするでしょうか?
おそらく「政治家」や「議員」「官僚」などの言葉が頭に浮かんでくるのではないかと思います。
しかし、これらを職業としている人はどのような違いがあるのでしょう?
そこでこの記事では、「政治家」と「議員」と「官僚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「政治家」とは?
「せいじか」という読み方になる「政治家」とは「国家の政治に携わることを仕事としている人のこと」を指しています。
また、職業としての「政治家」だけでなく「政治的手腕を持っており、駆け引き上手でやり手の人」を比喩的に表現する場合もあります。
「政治家」の例文
「政治家」の例文としては、以下のようなものが挙げられます。
・『政治家に転身した』
・『選挙で落選して政治家を辞めてしまった』
「議員」とは?
「ぎいん」という読み方をする「議員」は、「国会・地方議会、あるいは様々な会議機関に参加して議決する権利を持つ人のこと」を意味しています。
「議員」の例文
「議員」の例文は以下の通りです。
・『議員を辞職』
・『今年で議員歴30年になる』
「官僚」とは
「官僚」は「かんりょう」と読み、「官吏」「役人」のことを意味します。
「官僚」の例文
・『国は官僚が動かしているみたいなものだ』
・『日本は官僚国家と呼ばれるほどに彼らの能力が高い』
「政治家」と「議員」と「官僚」の違い
では、「政治家」と「議員」と「官僚」という言葉にはどのような違いがあるのでしょうか? 「政治家」は公職選挙法、あるいは政治資金規正法などで国会では「国会議員」「地方公共団体の長」「地方議会の議員」、及び「その候補者」のことを指してます。
これに対して「議員」は「国・地方公共団体に設置されている議会やその他の議決機関を組織して、その議決に加わる資格を持っている人」ということを言っています。
俗に街頭演説やビラ配り・集会などの政治的活動を目的とした仕事にしている人が「政治家」と呼ばれておおり、国民の投票によって当選して議会メンバーになった政治家が「議員」と呼ばれていると言ってもいいでしょう。
一方で「官僚」は「国の予算策定や法案を策定することを直接的に携わっている仕事をする国家公務員のこと」を指しています。
特に「キャリア官僚」や「上級国家公務員」といったような言葉で表現されることもあるのですが、その仕事内容は所属する省庁により変わってきます。
国の予算案・政策案・法律案を策定することが主な業務となります。
そして、「官僚」が策定した案は国会で議論されていき、国会審議で可決されて日本のさまざまな政策や法律が決定し施行されたり、予算が執行されるわけです。
まとめ
これまで「政治家」と「議員」と「官僚」の違いを見てきましたが、日本の国を動かしているのは、間違いなく彼らであることが間違いないでしょう。
しかし、「政治家」と「議員」と「官僚」も自分たちの役割を十分に責務を果たすことで国全体が上手く動いていくのです。