この記事では、「身勝手」と「わがまま」と「頑固」の違いを分かりやすく説明していきます。
「身勝手」とは?
「身勝手」は「みがって」と読みます。
意味は「他人のことを考えず、自分の都合や利益だけを考えて行動すること」で、自分に都合が良くなるならば、他人に迷惑がかかっても平気な人やその様な行動のことを言います。
「身」は「自分」「わが身」という意味、「勝手」は「弓の弦を引く方の手で、勝ちやすい方の引手」という意味、「身勝手」で「自分にとって勝ちやすい引き手」という意味が転じて「自分にとって都合が良いこと」という意味になります。
「身勝手」の使い方
「身勝手」は名詞・形容動詞として「身勝手だ・である」と使われたり、形容詞として「身勝手な」と使われたり、副詞として「身勝手に」と使われたりします。
基本的に、自分にとって都合が良くなるならば、他人に迷惑をかけることは考えずに行動する様子に使われる言葉です。
「身勝手」の例文
・『彼女の身勝手な行動により、会社の名誉を傷つけてしまった』
「わがまま」とは?
「わがまま」は「我が儘」「我儘」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分の思い通りにふるまうこと」という意味で、自分のやりたいことを我慢せず意思表示することを言います。
2つ目は「自分の思いのまま」という意味で、自分が思った通りであることを言います。
上記に共通するのは「自分の望むまま」という意味です。
「わがまま」の使い方
「わがまま」は名詞・形容動詞として「わがままだ・である」と使われたり、形容詞として「わがままな」と使われたり、副詞として「わがままに」と使われたりします。
基本的に、自分の思い通りにふるまうことであり、悪い意味とは限りません。
「わがまま」の例文
・『彼女はわがままだが素直でかわいい』
「頑固」とは?
「頑固」は「がんこ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「かたくなで、中々自分の考え方や態度を改めようとしないこと」という意味で、自分の考えにこだわり、他の意見を受け入れようとしない性格を言います。
2つ目は「取りついて簡単に離れないこと」という意味で、汚れや症状などが中々取れない様子を言います。
上記に共通するのは「かたくなである」という意味です。
「頑固」の使い方
「頑固」は名詞・形容動詞として「頑固だ・である」と使われたり、形容詞として「頑固な」と使われたり、副詞として「頑固に」と使われたりします。
基本的に、頭が固く、自分の考えや態度を改めようとしない性格に使われる言葉です。
「頑固」の例文
・『昔ながらの頑固おやじがめっきり少なくなった』
「身勝手」と「わがまま」と「頑固」の違い
「身勝手」は「自分にとって都合が良くなるならば、他人に迷惑をかけることは考えずに行動する様子」という意味です。
「わがまま」は「自分の思い通りにふるまうこと、悪い意味とは限らない」という意味です。
「頑固」は「頭が固く、自分の考えや態度を改めようとしない性格」という意味です。
まとめ
今回は「身勝手」と「わがまま」と「頑固」について紹介しました。
「身勝手」は「自分に都合よく振る舞う」、「わがまま」は「自分の思い通りに振る舞う」、「頑固」は「頭が固い」と覚えておきましょう。