ビジネスの世界では「審議」「審査」「協議」という言葉がよく出てきますが、皆さんはこれらの言葉の意味をご存知でしょうか?
業務に携わる人はよく耳にすることがあるかと思うのですが、この記事では、「審議」と「審査」と「協議」の違いを分かりやすく説明していきます。
1 「審議」とは?
「しんぎ」という読み方になる「審議」とは「物事をしっかりと検討してその可否を相談すること」、あるいは「ある物事について可否を決めること」ということを指している言葉です。
「審議」を構成する「審」には、「何かしらのことをはっきりさせる」という意味合いを持っており、「曖昧にせず結果のてん末をはっきりさせる」ということができるかもしれません。
「審議」の例文
「審議」の例文を見てみましょう。
・『来月1日までには予算審議を終わらせなければならない』
・『国会で審議されることになりました』
「審査」とは?
「審査」は「しんさ」という読み方になります。
「詳しく調べてみて採否・適否・優劣などを決めること」という意味になのですが、「審査」を構成する「審」は「物事を細かく調べてはっきりとさせる」という意味合いがあります。
「査」は「はっきりしないことを確かめる」というニュアンスがあり、「審査」は「詳しく調べて優劣などを決めること」となるわけです。
「審査」の例文
「審査」の例文は以下の通りです。
・『正当性を審査する』
・『審査結果を発表する』
「協議」とは
「きょうぎ」と読む「協議」は「寄り合って相談すること」や「その相談」のことを指しています。
「集まって話し合い相談するさま」を言っており、会社のケースでは会議の席でよく使われており、「議論」や「審議」といったような言葉が用いられているケースもあります。
「協議」の例文
「協議」の例文を挙げてみました。
・『今後、どのように対処すべきか協議しなくてはならないだろう』
・『この問題はみんなで協議しよう』
「審議」と「審査」と「協議」の違い
ここで「審議」と「審査」と「協議」の違いを整理してみましょう。
「協議」は「複数の人たちで集まり相談する」という意味を持つ言葉です。
この言葉のポイントは「相談する内容の方向性をどうしていくかを集団で相談して決めること」にあります。
これに対して「審議」は「ある物事について可否を決める」ということを言っているために、「協議」すべきテーマに対する結論を出すことが「審議」と言うことができるでしょう。
「審議」は「白黒をはっきりさせることが目的」となるために、とりあえず議論が終了したという判断になって行きます。
これらの言葉に対して「審査」は「ものをよく調べて合否を決めることや能力をよく調べて優劣を決める」ということになるでの、前者の言葉とは明らか何違いっているのです。
まとめ
ここまで「審議」と「審査」と「協議」の違いを見てきましたが、仕事をする上ではチェックしてきたい言葉として、キチンと理解をしておいてください。