特別な報酬として、与えられるものがあります。
何かのご褒美、償いなど、色々な場合に発生します。
このような臨時収集をもらうことはこの上ない喜びですが、この時使われる「報償金」、「報奨金」、「謝礼金」とはどのような意味でしょうか。
そして、どう違うのでしょうか。
この記事では、「報償金」と「報奨金」と「謝礼金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「報償金」とは?
「報償金」とは、「償いとして報いるために支払われる金銭」と言う意味です。
つまり「何らかの損害が与えられた人に対してそれを補償するための金銭」と言うこともできます。
しかし、この意味では「補償金」の方が一般的に使用されるので、「報償金」の方は、損害だけではなく、貢献や努力に報いるという意味でも使用されることが多いとも言えます。
公務員の退職金のことを「退職報償金」と呼ぶのはその代表的なものです。
英語では、償いの意味を持たせる場合は、「compensation」、努力に報いるニュアンスなら「incentive」が近いでしょう。
「報奨金」とは?
「報奨金」とは、「努力や貢献に対して奨励する意味で支払われる金銭」です。
「奨」という文字が入っているように、通常は褒める意味に加えてはげますと言う意味が含まれることが多いと言えます。
公的なものに関しては、金額の算定方法が決まっているものもあります。
英語では、褒め称えるという意味合いが強い「reward」や、褒美の意味合いが強い「bounty」があります。
「謝礼金」とは?
「謝礼金」とは、文字通り「お礼のための金銭」です。
何へのお礼かによって、金額の相場は大きく上下します。
講演会の講演料、相談料、情報提供への謝礼、落とし物を届けてくれたことに対する謝礼など、通常はサービスとしての規定の金額が決められていない様々な種類のものがあります。
「謝礼」と言っても金銭を表すことが普通です。
英語では、「tip」や「gratuity」が近いと考えられます。
「報償金」と「報奨金」と「謝礼金」の違い
これらの言葉は、一時的な報酬として支払われるものと言う意味では同じでであり、混同して使用されている場面も多いのが現状です。
特に、「報償金」と「報奨金」に関しては事実上同じ意味で使用されています。
しかし、微妙なニュアンスの違いが意識されている場合もあります。
それは、何に対して支払われるものかということです。
「報償金」は損害に対するもの、「報奨金」は貢献に対するもの、「謝礼金」はちょっとしたお礼としてというのが一般的です。
まとめ
この記事では、「報償金」と「報奨金」と「謝礼金」の違いを説明してきました。
これらは、特別なご褒美として与えられるもので、とても名誉なことであり、喜ぶべきことです。
しかし、日本オリンピック委員会が出す報奨金のような公的なもので、非課税と法律で決められているもの以外は、基本的には一時所得として税金がかかりますので、注意が必要です。