この記事では、「相打ち」と「引き分け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相打ち」とは?
お互いが同時に相手を打つこと、また勝ち負けがつかずに終わることです。
ボクシングでは、お互いが同時に攻撃をしかけて、この状態になることがあります。
ボクシングの場合は、双方の腕が交差するようになる場合はクロスカウンターといいます。
同時に相手を打てば、同時に倒れることでしょう。
そこから、勝ち負けのないことという意味にもなります。
剣術の場合、江戸時代には自分が死ぬか、相手が死ぬかという勝負でした。
今は本物の刀を使用せず、竹刀を使用した剣道などが行われていますが、江戸時代は自分が切られるか、相手を切るかだったのです。
同時に相手を切りつけることとなったら、お互いが大きな傷を負って、お互いが死を迎えてしまうこともあるでしょう。
「相打ち」の使い方
お互いが同時に相手を打つことや、勝ち負けのないことを指して使用をします。
剣術やボクシングなどで使われている言葉です。
「引き分け」とは?
勝ち負けのある事柄で、どちらが勝ちなのか、負けなのかが決まらずに終わることです。
サッカーの試合で、試合終了時の得点がお互い1点だったとします。
どちらが優位だと決めることができません。
この状態で試合が終われば、勝ち負けがつかないことになります。
この、勝ち負けのない状態で終わることを意味する言葉です。
プロレスも勝敗のあるものです。
どちらかが倒れてしまうということにはならず、時間切れを迎えた場合、この言葉が意味するものになります。
勝ち負けが決まらずに終わった場合、後日試合をもう一度行う場合があります。
これは勝負事によって異なります。
じゃんけんで先に3回勝った方が勝ちだとします。
お互いがグー、お互いがチョキなど同じものを出していたら、なかなか勝ちが決まりません。
先に3回勝つのが難しいので、もうここでじゃんけんをやめようとなったとします。
その状態が、この言葉が意味するものです。
「引き分け」の使い方
勝敗のある事柄について、勝ち負けが決まらずに終わることを指して使用する言葉です。
サッカー、ラグビーなどのスポーツで特に使われています。
「相打ち」と「引き分け」の違い
前者は同時に打つという意味と、勝ち負けが決まらないという意味があります。
後者は、勝ち負けが決まらないで終わることです。
勝敗についての意味が似ていますが、後者にはその状態で「終わる」という意味まで含まれています。
「相打ち」の例文
・『相打ちとなる』
・『右からの相打ち』
・『相打ちのように見えた』
・『相打ちになることを怖れない』
「引き分け」の例文
・『引き分けで幕を閉じた』
・『引き分けという結果に納得できない』
・『引き分けなので後日試合を行う』
・『1対1の引き分けとなる』
まとめ
一方はお互いが同時に打つこと、もう一方は勝ち負けが決まらずに終わることです。