「在中」と「御中」と「駐在」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「在中」と「御中」と「駐在」の違いとは?生活・教育

ビジネスの世界に身を置いていると色々な言葉に触れることが多くなりますが、皆さんは「在中」「御中」「駐在」 の意味を正しく理解して使っているでしょうか?

この記事では「在中」「御中」「駐在」の違いを分かりやすく説明していきます。

「在中」とは?

「ざいちゅう」と読む 「在中」「封筒や袋などの中に書類・金品などが入っていること」、あるいは「そのことを封筒や包みなどの表に示す語句」という意味を持っています。

言い換えると「封筒に書類が入っていることを相手に知らせる言葉」となるわけです。

ビジネスの場面では「請求書在中」などの文字が記載されている封筒を受け取った経験を持っている人もいるかと思います。

「在中」「在」「ある」「中」「中にある」ことを指しており、まさに「中に入っている」ということなのです。


「在中」の例文

・『重要書類在中』 ・『見積書在中』 「在中」の例文を挙げてみましたが、見積書は正式に仕事を受ける前に、注文を受ける前に発行するもの。

金額だけでなく取引条件も記載し、顧客が仕事を発注をするかどうか判断するための資料です。

この重要な書類を郵送する時に必ず『見積書在中』を入れておく必要があります。


「御中」とは?

「御中(おんちゅう)」は、郵便物を郵送する場合に個人名ではなく「企業・団体の宛名の後に付ける敬称のこと」です。

「御中」は、「会社・団体の中にいる相手が特定できない場合に使われており、「ご担当者様」と記載する代わりに使うもの。

但し、会社・団体の後に個人名を明記できる場合には「御中」を使用せずに個人名の後に「様」を付けるようになっています。

「御中」の例文

・『〇〇株式会社 御中』
・『〇〇会社人事部採用係 御中』
前述の通り、通常郵送物の宛名には人の名前の後に「様」を入れますが、会社の部署・係に送る場合は「御中」を使います。

「駐在」とは

「ちゅうざい」という読み方をする「駐在」「派遣された人が赴任地に長い間留まっていること」を意味しています。

主に官公庁や商社マンが赴任先に派遣された際に使われることが多く、日本では交番に勤務する警察官もこの言葉が使われています。

「駐在」の例文

「駐在」の例文は以下の通りです。

・『海外駐在』
・『駐在期間が10年になる』

「在中」と「御中」と「駐在」の違い

「在中」「御中」「駐在」の違いを見てみると、「在中」「中に何かが入っている」を提示する時に使う言葉でした。

「駐在」が読み方のフレーズから「在中」と間違えやすい印象があるのですが、「派遣された人が赴任地に長期間と留まっている」という意味で解説してきたことからでも、地域的な「いる」という意味合いから「中に人がいる」を指す言葉と言ってもいいかもしれません。

「在中」「中に書類などが入っている」「駐在」「派遣された人が赴任地に長期滞在する:という明確な違いがあります。

また、「御中」「郵便物で官庁・会社・団体の宛名の後に付ける敬称」という意味で「在中」「駐在」とは全く異なる意味合いです。

まとめ

これまで「在中」「御中」「駐在」の違いを説明してきましたが、ビジネスシーンでもよく使われる言葉だけにしっかりと理解しておきましょう。