この記事では、「贅沢品」と「必需品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「贅沢品」と「必需品」の違い
「贅沢品」と「必需品」の違いについて紹介します。
「贅沢品」と「必需品」の使い方の違い
「贅沢品」は、「生活やある活動に必ずしも必要ではないもの」に使われます。
それがなくても生活に支障がないもので、買おうと思うとお金がかかるもののことを言います。
「必需品」は「生活やある活動になくてはならないもの」に使われます。
それがないと生活に支障が出るもので、日常的に手に入り易いもののことを言います。
「贅沢品」と「必需品」の英語表記の違い
「贅沢品」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「luxury」で、「高級品」「贅沢品」という意味です。
「luxury goods」「luxury items」などの表現もありますが、複数形で「luxuries」だけでも使えます。
“She has a lot of luxuries.”
(彼女は数多く贅沢品を所有している)
2つ目は「expensive item」で、「高値の品物」=「贅沢品」というニュアンスです。
“It doesn’t need an expensive item.”
(贅沢品は必要ない)
「必需品」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「essential」で、「本質的な」「なくてはならない」「必需品」という意味で、「エッセンシャル」と日本語にもなっています。
“This is an essential for my work.”
(これは私の仕事にとって必需品です)
2つ目は「necessity」で、「欠かせないもの」=「必需品」という意味で、形容詞は「necessary」になります。
“I usually buy the necessities by online supermarket.”
(いつも必需品はネットスーパーで購入しています)
「贅沢品」の意味
「贅沢品」は「ぜいたくひん」と読みます。
意味は「生活に直接必要のない高価な品物」で、それがなくても毎日の生活に困らない様な、高級な品物ことを言います。
例えば宝石や時計などのアクセサリーや調度品から、同じ住宅でも豪邸や別荘を持っていたり、移動に必要な車が高級外車で、しかも複数台所有していることも含まれます。
「贅」は「不必要なもの」という意味、「沢」は「さわ」とも読み「物が豊かにあること」という意味、「品」は「しな」とも読み「色々な物」という意味、「贅沢品」で「不必要な物が色々と数多くあること」になります。
「贅沢品」の使い方
「贅沢品」は、「毎日の生活に直接必要のない高価な品物」に使われます。
名詞・形容動詞として「贅沢品だ・である」と使われたりします。
人が見て「贅沢だ」と思う他に、普通の人が中々購入できない高価な品物に対して使われます。
「贅沢品」は形のあるものだけではなく、旅行や高級クラブの会員権など、サービスに対しても使われる言葉です。
「贅沢品」を使った例文
・『彼の実家は資産家で、絵画やツボなど贅沢品がいっぱいある』
・『現代では大型テレビはもはや贅沢品ではなく必需品になっている』
・『外車は贅沢品だが、ビジネスマンとしてのステイタスを守る為に必要だ』
・『ブランド品などの贅沢品は使いこなせないので持たない様にしている』
・『生活に困って唯一の贅沢品である高級時計を買取に出した』
「贅沢品」の類語
・「奢侈品 (しゃしひん)」
「度を過ぎてぜいたくな品物」「身分不相応に高級な品物」という意味です。
「彼女は給料のほぼ全てを奢侈品に費やしている」などと使われます。
・「嗜好品(しこうひん)」
「栄養を摂取する為ではなく、その人の好みによって味わいや香りを楽しむ飲食物のこと」という意味です。
「嗜好品は身体に悪いと分かっていても中々止められない」などと使われます。
「贅沢品」の対義語
「贅沢品」の対義語は「必需品」になります。
「必需品」の意味
「必需品」は「ひつじゅひん」と読みます。
意味は「毎日の生活や仕事において必要な品物で、毎日生きていくのになくてはならない物のことを言います。
例えば食料品や日用雑貨、普段着や寝具などで、スーパーや商店などで手に入り易いものです。
ただし、家電製品は値段が高くなりますが、消耗品ではなく何年も使用できるものです。
「必」は「かならず」とも読み、「是非ともそうすべきこと」という意味、「需」は「必要とする」という意味、「必需品」で「是非とも必要とする色々な物のこと」になります。
「必需品」の使い方
「必需品」は、「毎日の生活や仕事において必要な品物」に使われます。
名詞・形容動詞として「必需品だ・である」と使われたりします。
特に毎日の生活に必要な物は「生活必需品」と呼ばれ、スーパーで取り扱っている商品はほとんど該当します。
「必需品」は、その人のライフスタイルにより異なり、ある人が「車は通勤に必需品である」と言っても、公共交通機関を利用している人から見ればそうでないこともあるのです。
「必需品」を使った例文
・『週に2回は生活必需品の買い出しに行く必要がある』
・『スマホはもはや人々にとって必需品になっている』
・『引越しに当たって必需品とそうでない物を分別した』
・『最近は100円ショップで生活必需品を購入している』
・『ウィークリーマンションは必需品が揃っているので便利だ』
「必需品」の類語
・「七つ道具(ななつどうぐ)」
「7種類で一組とされる道具」から転じて、「ある事をするのに必要な道具一式」「武士が戦場に出るとき揃えた7種類の武具」という意味です。
「スマホは仕事に必要な七つ道具のひとつだ」などと使われます。
・「マストアイテム」
「あるものごとに欠かせないもののこと」という意味です。
「must-item」と表記しますが、和製英語ですので海外では通じません。
「夏ファッションのマストアイテムを紹介します」などと使われます。
「必需品」の対義語
「必需品」の対義語は「贅沢品」になります。
まとめ
今回は「贅沢品」と「必需品」について紹介しました。
「贅沢品」は「なくても生活できる高級品」、「必需品はないと生活できない品物」と覚えておきましょう。