この記事では、「浪費」と「消費」の違いを分かりやすく説明していきます。
「浪費」と「消費」の違い
「浪費」と「消費」の違いについて紹介します。
「浪費」と「消費」の使い方の違い
「浪費」は、「お金や時間などを無駄に使うこと」に使われます。
使った価値に見合わないものに対して、お金や時間を使ってしまうことを言います。
「消費」は、「お金時間など減るものを使ってなくすこと」に使われます。
使った価値に見合うだけのお金や時間を使うことを言います。
「浪費」と「消費」の英語表記の違い
「浪費」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「waste」で、「無駄にする」「浪費する」という意味です。
“Thinking is just waste of time.”
(考えるのは単なる時間の浪費だ)
2つめは「blow one’s money」で、「お金を吹き飛ばす」=「浪費する」というニュアンスです。
“Don’t blow your money in one night.”
(一晩で浪費するなよ)
「消費」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「consume」で、「平らげる」「使う」「消費する」という意味です。
ちなみに「comsumer」は「消費者」という意味です。
“We consume a lot of energy in an instant.”
(私たちはあっという間に大量のエネルギーを消費している)
2つ目は「exhaust」で、「消耗する」「消費する」という意味です。
“She has exhausted her money.”
(彼女はお金を使い果たしてしまった)
「浪費」の意味
「浪費」は「ろうひ」と読みます。
意味は「お金や時間、労力などを無駄に使うこと」です。
お金や時間、労力などをかけるだけの価値がないものに使ってしまうことを言います。
例えば、今必要のないものを大量に購入したり、疲れたり不快になるだけの飲み会に参加したり、一生懸命やり作り上げた資料が必要なくなってしまった時などです 「浪」は「なみ」とも読み「とりとめがないこと」という意味、「費」は「ついやす」とも読み「お金やものを使って減らすこと」という意味、「浪費」で「とりとめなくお金やものを使って減らすこと」になります。
「浪費」の使い方
「浪費」は「お金や時間、労力などをかける価値のないものに使うこと」に使われます。
名詞・形容動詞として「浪費だ・である」と使われたり、「浪費する・した」と動詞を伴って使われたり、「浪費して」と副詞と使われたりします。
「浪費」は人により捉え方が変わる言葉で、人から見れば「浪費」に見えることでも、本人にしてみれば自分を成長させる為の試練や糧とであり、「浪費」と思っていないこともあります。
「浪費」を使った例文
・『彼女はセレブに憧れているので浪費する傾向がある』
・『彼は浪費家なので、彼女ができてもすぐに破局する』
・『上司との飲み会に参加するのは時間と体力の浪費だ』
・『時間の浪費だと言われても読書すればそれだけの知識が身に付くと思う』
・『企業では大量の紙を浪費する傾向があるので、取り組みが必要だ』
「浪費」の類語
・「乱費(らんぴ)」
「ある物を計画せずにむやみに使うこと」という意味です。
「交通費の乱費が止まらないので、これからはICカードを持たせることにする」などと使われます。
・「放蕩(ほうとう)」
「勝手気ままにふるまううこと。
特に、酒や女遊びにふけること」という意味です。
「向かいのご子息はご両親から放蕩息子と呼ばれているが、起業家として成功しているらしい」などと使われます。
「浪費」の対義語
・「節約(せつやく)」
「お金や資源などのむだ遣いをやめて切りつめること」という意味です。
「電気代を節約する為にワット数の契約を変更した」などと使われます。
「消費」の意味
「消費」は「しょうひ」と読み、以下の2つの意味があります。
意味は「お金、物、資源、時間などを使ってなくすこと」という意味で、限りがあるものを最後になくなるまで使うことを言います。
2つ目は「人が必要としてお金や商品、サービスを使うこと」という意味で、その時に欲しい、やりたいと思ったことに対してお金をかけて物を買ったり、サービスを利用することを言います。
「消費」は日常生活で必要な物から趣味、娯楽用品まで幅広く使うことを表す言葉です。
「消」は「きえる」とも読み「姿や形がなくなる」という意味、「消費」で「姿や形がなくなるものにお金を使って減らすこと」になります。
「消費」の使い方
「消費」は「お金や物、時間やエネルギーなどを、使ってなくすこと」「必要なお金や商品、サービスを使うこと」に使われます。
「消費する・した」と動詞を伴って使われたり、「消費して」と副詞として使われたりします、 「消費」はビジネスでもよく使われる言葉で、小売り・サービス業の場合、使う側の「消費者」がいなければビジネスとして成り立ちません。
「消費」を使った例文
・『冬場にガスの消費量が増えるのは仕方がないことだ』
・『最近のエアコンは、電力消費量が低く抑えられている製品が多い』
・『山にドライブに行ったのでガソリンの消費量が多かった』
・『個人消費が冷え込んでしまい、接客・サービス業が打撃を受けている』
・『消費者から投稿された口コミやレビューを参考に商品を検討する』
「消費」の類語
・「使い切る(つかいきる)」
「使うたびに減っていくものなどを、最後まで使い果たすこと」という意味です。
「洗浄剤は最後まで使い切ってから捨てることが大切だ」などと使われます。
・「消耗(しょうもう)」
「使って減らすこと、減ること」「体力や気力を使い果たすこと」という意味です。
「冷蔵庫は電力を消耗する家電のナンバーワンだ」などと使われます。
「消費」の対義語
・「生産(せいさん)」
「生活に必要なあらゆる物を作り出す過程」「土地や原材料などから人間が必要とする商品を作り出すこと」という意味です。
「この辺は水がキレイなので米の生産地になっている」などと使われます。
まとめ
今回は「浪費」と「消費」について紹介しました。
「浪費」は「無駄遣いすること」、「消費」は「使って減らすこと」と覚えておきましょう。