「困惑」と「当惑」と「混乱」の違いとは?分かりやすく解釈

「困惑」と「当惑」と「混乱」の違い生活・教育

この記事では、「困惑」「当惑」「混乱」の違いを分かりやすく説明していきます。

「困惑」とは?

「困惑」「こんわく」と読みます。

「困惑」「どうしてよいか判断がつかず迷うこと」という意味があります。

目の前で何かが起こった時、どうすればよいか、判断できないようなとき、「困惑」という言葉を使いましょう。


「困惑」の言葉の使い方

ビジネスシーンで、取引先との打ち合わせの内容と、契約当日に取引先の言い分に、大きな違いがある場合、どうすればいいかすぐには判断できないでしょう。

このような場合、「取引先の言い分に、困惑する」などという文章にできます。

また、大きな出来事を前にして、どうすればいいか判断できないとき、その様子が表情に現れた場合は「困惑顔をする」「困惑の色が浮かぶ」などと言います。


「当惑」とは?

「当惑」「とうわく」と読みます。

「事に当たって、どうしたらいいか途方に暮れること」という意味があります。

何かの出来事が起こった時に、どうしたらいいか分からずに、途方に暮れてしまうような場面で、「当惑」という言葉を使います。

「当惑」の言葉の使い方

子供が家に帰ろうとしたら、家の門の前に、大きな犬が座っていた場合、どうしたらいいか途方に暮れるのではないでしょうか。

このような様子を、「子供が当惑している」という文章にできます。

「混乱」とは

「混乱」「こんらん」と読みます。

「混乱」は、「物事が入り乱れて、秩序を無くすこと。

整理がつかなくなること」
という意味があります。

いくつかの物事が入り乱れて、わけのわからない状態になった時、「混乱」と呼びます。

「混乱」の言葉の使い方

妻思いの優しい夫だと思っていたのに、結婚前から現在まで、付き合っている女性がいることを知った場合、いろいろな思いが入り乱れて、訳が分からなくなるでしょう。

このような場合「夫の浮気に頭が混乱する」などと表現することができます。

また、交差点の信号機が壊れてしまったら、様々な方向から走ってくる自動車が入り混じってしまうかもしれません。

このような時、「信号機の故障で、交差点の混乱を招く」などと言います。

「困惑」と「当惑」と「混乱」の違い

「困惑」「当惑」はとても似た意味を持ちます。

どちらも困っていることを意味しますが、「困惑」は、困った状況に置かれていることを察知して悩んでいる様子を意味しますが、「当惑」は、事情が呑み込めず、戸惑っている状態を意味する言葉になります。

また「混乱」「いくつかの物事が入り混じること」を意味する言葉で、状況を説明する言葉になり、「困惑」「当惑」とは、まるで違う意味を持つ言葉になります。

ただし、頭が「混乱」し、その結果、どうしていいか分からないと感じた場合は、「当惑」という言葉を使うことができます。

まとめ

「困惑」「当惑」「混乱」の違いについて見てきました。

3つの言葉には、それぞれ意味の違いがありました。