「いじましい」と「いじらしい」の違いとは?分かりやすく解釈

「いじましい」と「いじらしい」の違い生活・教育

「いじましい」「いじらしい」は一文字しか違わない形容詞ですが、どのように使い分けていますか。

この記事では、「いじましい」「いじらしい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「いじましい」とは?

こせこせしていて見苦しい様子で、けちけちしていて哀れっぽいという意味合いもあります。


「いじらしい」とは?

子どもや力の弱い者などの心根やありさまに心打たれ可憐で痛々しい様子です。


「いじましい」と「いじらしい」の違い

「いじましい」「いじらしい」の違いを、分かりやすく解説します。

「いじましい」「いじらしい」は両方とも一文字しか違わないよく似た形容詞で小さいものに対して表現するときに使いますが、意味が全く違うため言われたときに受ける印象も違ってきます。

「いじましい」とは小さなことを気にしているような小さな度量の人、けちであるという意味で相手を見下し哀れむときに使います。

「いじらしい」とは自分より小さな人や生き物、弱者が懸命に頑張っていたり無邪気であったりする様子を見て可愛らしいという意味で相手を守ってあげたい、応援したいと思うようなときに使います。

「いじましい」の例文

「いじましい」の例文を紹介していきます。

・『彼は私の家でご飯を何杯もお代わりしいじましいと思いました』
無料だからとできる限り食べていて、他の人の分はあるかなど配慮もできない様子を哀れだと感じた場合は「いじましい」と表します。

「いじらしい」に言い換えると可愛い風貌の小さな子どもなどが一生懸命食べていると感じているという全く別の意味になります。

「いじらしい」の例文

「いじらしい」の例文を紹介していきます。

『私は彼がご飯を頬張って食べている様子をいじらしいと思っていました』

好きな人が一生懸命何かしている様子を可愛いと思っているときは「いじらしい」と表現します。

「いじましい」に言い換えると全く別の意味になり哀れみ憎んでいるような印象に変わります。

まとめ

「いじましい」「いじらしい」は両方とも一文字違いの形容詞で小さなものに対して使いますが、意味が全く違います。

「いじましい」「いじらしい」はよく似た言葉ですが意味は違うため、間違って使ってしまわないように気をつけましょう。