この記事では、「保険」と「共済」と「保健」の違いを分かりやすく説明していきます。
それぞれの言葉の差を、つかんでいきましょう。
「保険」とは?
保険(ほけん)とは、人生の色々なハプニングに備える制度のこと。
毎月まとまったお金を掛けていき、何かが起こったら、それ相当の補償を受ける契約をさします。
思わぬ事件や事故で、転ばないためのお守りです。
ひと口に保険といっても、その内容は色々あります。
火事にそなえる火災保険、病気から守る医療保険、万が一にそなえる死亡保険などがその一例です。
想定外の出来事がやって来ても、冷静な対応ができるように、あらかじめ入っておく制度が保険です。
「共済」とは?
共済(きょうさい)とは、周りの人たちと助けあうこと。
困ったときに手を差し伸べ合うことです。
加盟している人たちが、何かがあった人を助ける仕組みを「共済」と呼んでいます。
概要は民間の保険とよく似ていますが「1人は全員のために・全員は1人のために」という精神が根づいているのは共済になります。
自治体や会社、学校単位でおこなっているもの、相互扶助の意味合いがあるのが共済です。
共済も一般的な保険と同じように、がん保険や死亡保険、介護保険などがあります。
人生のライフプランに合わせて選べます。
「保健」とは
保健(ほけん)とは、学校の勉強のひとつ。
健やかに生活するための、基本的な知識を身に付けていきます。
からだの健康、心の健康を守っていくための学びです。
学校では保健体育にまつわる授業があり、日々の食事や運動、睡眠のとり方など、人としてあるべき行動を学んでいきます。
また保健は、学校以外にもあります。
各自治体には保健所があり保健師さんが、地域で暮らしている人の健康を守るための取り組みをおこなっています。
その人らしく過ごせるように、進められている施策が保健です。
「保険」と「共済」と「保健」の違い
保険と保健はどちらも「ほけん」と読みます。
保険は民間の生命保険の会社と契約する、ひとつのサービスです。
火事や地震や事故に備えて、まとまったお金を準備するためにおこないます。
一方で保健は、健康を守っていくこと。
学校の学問や、自治体の公衆衛生の制度をあらわします。
保険はリスクに備えた制度、保健は健康を守る取り組みです。
また共済は自治体や企業など、特定の人たち同士の助け合いをあらわします。
保険はビジネスの意味合いが強いですが、共済は非営利目的でつくられたものが多いです。
そのため保険は民間団体のサービス、共済は公共団体のサービス、保健は健康にまつわる手ほどきになります。
まとめ
「保険」と「共済」と「保健」の違いを分かりやすくお伝えしました。
保険と共済は万が一の火事や病気にそなえた制度のこと。
保険よりも公共性があるものが共済です。
そして保健は学校の科目のひとつでもあり、地域の福祉サービスとしても定着しています。
それぞれの言葉を正しく認識していきましょう。