この記事では、「凡例」と「判例」と「反例」の違いを分かりやすく説明していきます。
迷った言葉を、今すぐ学んでいきましょう。
「凡例」とは?
凡例(はんれい)とは、その本の指針をあらわしたもの。
書籍の始まりに書いてある、文章を示しています。
その出版社の考え、この本を編集するにあたり参考にしたものを「凡例」といいます。
「ぼんれい」と間違えて読みやすいので、読み仮名にも気を付けておきましょう。
凡例の「凡」には「おしなべて」という訳が込められています。
おしなべてとは、大体のこと。
この書籍すべてをさします。
つまり全ての事柄について記したものが凡例になります。
「判例」とは?
判例(はんれい)とは、過去の裁判で出た判決のこと。
昔の判決をあらわします。
これまでの裁判でどのような答えが導き出されたのか、引き合いに出すときに用います。
裁判で勝てるか負けるか、勝敗を見極めるときに重要なポイントが判例です。
そもそも判例には「判」という難しい用語が使われています。
「判」には「裁き」という訳があります。
争いや事件が起こった際に、その判断となる答えを出すのが裁きです。
そのため過去の判決、これまでの裁きの事例を「判例」といいます。
「反例」とは
反例(はんれい)とは、ある言い分が成り立たない例のこと。
その式が成立しないケースをあらわします。
おもに高校の数学で使われる語句です。
反例は「反する例」とあらわします。
反するとは、アウトのこと。
ルールに当てはまらない案件を指します。
物事を論理的に考えていくとき、ある仮説を立てます。
ところがじっくり考えていくと仮説に当てはまらない事象、レアなケースも出てきます。
こうした当てはまらない例、実例が反例になります。
またこれまでの主張と矛盾した意見に対しても「反例」は使われています。
「凡例」と「判例」と「反例」の違い
いずれも「はんれい」と読めるので、打ち間違えをしやすいです。
凡例は辞書や書籍の巻頭にある、使い方や参考文のこと。
この本の目的、書いた人の考え方、上手な使い方を分かりやすくまとめた文になります。
そのため本にまつわる言葉が「凡例」です。
そして判例は、過去の判決の事例です。
同じような事件でこれまでどのような司法の判断が下されたのか、調べたい場合に用いられています。
そのため裁判にまつわる用語が判例です。
そして反例とは、ある主張に矛盾する例のこと。
その人が伝えている内容が、当てはまらないケースを示しています。
数学の設問で使われる語句ですが、一貫性のない主張を繰り返す人に対して用いられることもあります。
数学や意見にまつわる語句が反例です。
まとめ
「凡例」と「判例」と「反例」の違いを分かりやすくお伝えしました。
凡例とは本の最初に書いてある、但し書きのこと。
使用例などをまとめた文です。
そして判例とは、過去の裁判の判決のこと。
参考にしたい、裁判例をあらわします。
また反例とは、ある主張に矛盾するケースです。
色々な「はんれい」を学んでおきましょう。