「森閑」と「深閑」の違いとは?分かりやすく解釈

「森閑」と「深閑」の違い生活・教育

この記事では、「森閑」「深閑」の違いを分かりやすく説明していきます。

「森閑」とは?

「森閑(しんかん)」とは、物音がまったくせず、ひっそりと静かな様子を表しています。

「森閑」「森」は、おごそかな様子を意味し、「閑」はのどか、静かな様を言います。

「森閑」と似た意味を持つ言葉としては、「静寂」「沈黙」、あるいは「無音」などが挙げられます。


「深閑」とは?

「深閑(しんかん)」とは、あたりに物音が聞こえない様子を言います。

「深閑」「深」は、ふかまる、はなはだしいなどの意味があります。

「深閑」と似ている言葉では、「深深」「閑散」、または「静か」などがあります。


「森閑」と「深閑」の違い

「森閑」「深閑」の違いを、分かりやすく解説します。

「森閑」とは、物音がまったくせず、ひっそりと静かな様子を言います。

また、「深閑」は、あたりに物音が聞こえない様子を意味しています。

「森閑」はおごそかなと言う意味を含んでいるので、「深閑」とはその点が異なりますが、ほとんど同じような意味合いで使われています。

「森閑」の例文

・『広々とした境内は、森閑とした様子だった』
・『この場所は森閑としていて、人がいる様子はまったく感じられなかった』
・『このあたりは森閑と静まり返っています』
・『大きな屋敷の中に入ってみると、森閑と静かな空間だった』

「深閑」の例文

・『夕方の校舎は誰もいなくて深閑としていた』
・『帰宅したら、家族はみな出かけていて、家の中は深閑としていた』
・『この地域は住宅もほとんどなく、いつも深閑とした様子だ』
・『今夜は特に冬の夜の深閑とした雰囲気をあらわしている』

まとめ

物音ひとつしない様子を「しんとした」「しーんとした」などと表すことがあります。

音が何もしないのですが、なぜか「しーん」という音が聞こえてきそうな雰囲気を感じることがあります。

漫画やアニメなどでも、実際に「しーん」と言う言葉を用いて、その場の静けさを表すこともあります。