似たような意味で使われる言葉として「見直し」と「検討」があります。
この二つの言葉には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「見直し」と「検討」の違いを解説します。
「見直し」とは?
「見直し」とは、「そのままにせず改めて見て考えること」を意味する言葉です。
「見直し」の使い方
すでにある物事について現状をそのままにすることなく変化を含め様々な可能性を前提に改めて考えることを指します。
一般的には欠点の訂正や修正など変化を前提に改めて考えることを意味する言葉で、正しいかどうかもう一度最初から考え直し判断するさまを表します。
気づかなかった価値や失敗を認めて改められることもありますが、気になる点が見つからず確認だけで終わることもあります。
「検討」とは?
「検討」とは、「物事について様々な面から考えること」を意味する言葉です。
「検討」の使い方
物事についてよく調べて考えることを意味する言葉で、一方的な見方ではなく多角的な見方をすることで見落としがないよう考えるさまを表します。
物事の善し悪しや価値など人によって考え方が異なる物事を詳しく考えるときに用いられる表現です。
「見直し」と「検討」の違い
「見直し」には変化の可能性が含まれているのに対し、「検討」は物事について深く考えることのみを意味します。
「見直し」は改めて考えることを指すのですでに成立しているものや完成したものに対して使われますが、「検討」は前例のない新規のものに対しても使います。
「見直し」の例文
・『消費税の見直しについて議論が行われた』
・『見直しにより成人年齢が18歳に引き下げられた』
・『制限速度の見直しが図られる』
・『配偶者控除の見直しを訴える』
「検討」の例文
・『提案について検討する』
・『検討の結果採用が決まった』
・『会議で検討したが結論は明日に持ち越された』
・『いつまでも検討しているばかりで結論が出ない』
まとめ
「見直し」と「検討」は似ているようで意味が大きく異なる言葉です。
それぞれの正しい意味を覚えて使い分けましょう。