この記事では、「研修」と「研究」と「学習」の違いを分かりやすく説明していきます。
「研修」とは?
学術などをより深く修めること。
また、執務能力を高める学習をすること、業務・職務上で必要とされる知識、技能を高めるために、ある期間に特別に実習、学習をすることを指す言葉で、新卒や新しく入った中途採用者を対象にして会社の性質を知り、会社に必要なスキルをより向上させていく「新人研修」という言葉や、コミュニケーションやスキル向上を目的とした社員研修、法律で定められている教員が受ける自己研修、行内研修、校外研修や、企業等で技術や技能、知識の修得を目指す外国人による企業研修を行う研修生制度、オンライン研修などの言葉があります。
研修で教える立場の人は「講師」と表記するのが一般的です。
「研究」とは?
物事を学問的に深く考察し、調査し明らかにすることを指す言葉で、自由研究という言葉もありますが、あらゆる対象を研究することができ、実益にならないことであっても研究することができます。
研究所は一般的にはひとつのジャンルに関わる内容の研究を行うための施設で、科学研究関係がイメージしやすく、科学研究所で語学研究をするということは原則的にありません。
大学の研究室には研究を行う場だけでなく、研究者の執務室や部屋といった意味が含まれます。
研究費用の獲得のため研究成果を発表する必要があるケースも多く見られます。
研究は一人で行うこともあれば多人数で行うこともあります。
また、結果への方法を教えてくれる人がいない、研究者たちが目的に向かって新たに探っていく必要があるのが研究です。
「学習」とは
習い、学ぶことで、学校などで系統的に勉強することも指します。
基本的には教えてくれる人や教科書となるものがあるのが学習で、学習指導要領や学習塾という言葉がありますが、例えばゲームの敵キャラクターの動きを知ることも言葉として「学習」といい、AIが思考を深めたり知識を増やすことも学習といい、動物が同じ失敗を繰り返さないようにすることも「学習能力」というなど、幅広い使い道があります。
「研修」と「研究」と「学習」の違い
「研修」と「学習」は学びを深めるという点では意味が近いですが、「研修の学習効果」という言葉があるなど、「学習」のほうが幅広く使う用途の言葉で、研修は一定期間行われるというくくりがあるのに対し、学習は法律による学習指導要領による義務教育も含まれるといっていいでしょう。
「研究」は対象を学問的に深く考察し、調査し明らかにすることを指し、研究対象は学習や研修よりもさらに幅広く、学習や研修はその土台として生かされるといえるでしょう。
学習と研修は教えてくれる人がいるのに対し研究は確定した結果を知っていて教えてくれる人はいません。
まとめ
学習は生まれた時から生涯にわたり成しえるもの、研修は主に会社など社会に属する際に行うものとなり、研究は研究者が知りたいと考えた絞られたテーマを探っていくことと言えます。