この記事では、「やりがい」と「達成感」の違いについて紹介します。
「やりがい」とは?
「やりがい」には、物事に対する充足感や手ごたえという意味があります。
何かをする際に、それをするだけの価値を表す言葉です。
「やりがいがある」とか「やりがいを感じる」といった使い方をします。
漢字で書くと「遣り甲斐」となります。
「遣る」と「甲斐」が組み合わさっている言葉です。
「遣る」には、「行う」とか「営む」といった意味があります。
「甲斐」には、「その行為をした効果」とか「期待できるだけの値打ち」といった意味があります。
仕事などでも、モチベーションの一つになります。
同じような仕事をしている場合でも、人によってやりがいは異なります。
客から感謝されたり、人のためになったと感じることがやりがいになっている場合もありますし、新しいアイディアを生み出すことにやりがいを感じることもあります。
仕事に限ったものではなく、趣味の活動やボランティア、子育て、介護などにやりがいを感じることも多いです。
「達成感」とは?
「達成感」とは、あることを成し遂げたことで得られる充足感や喜びのことをいいます。
「達成感」の「達成」には、目指していたものを成し遂げるという意味があります。
成し遂げた時に感じる満足した気持ちが達成感になります。
「達成感を味わう」とか「達成感を得る」といった使い方をします。
「達成感を感じる」といった使い方もありますが、達成感には「感じる」という意味が含まれているので同じ意味を重ねた二重表現に該当します。
そのため以前は間違った使い方とされていましたが、現在は慣用的に使うことが多くなってきました。
より意味を強調したい時に使うこともあり、間違った使い方ではなくなっています。
「やりがい」と「達成感」の違い
「やりがい」も「達成感」も充足した気持ちを感じることをいいます。
大きな違いは、その充足感を感じるタイミングにあります。
「達成感」を感じるのは何かを成し遂げた時ですが、「やりがい」を感じるのは何かを成し遂げた時とは限りません。
例えば仕事で、何か新しいことを始めたばかりの頃にやりがいを感じることもあります。
この仕事が面白いと感じたり、人のために役立っていると感じた場合などが挙げられます。
何かを達成しているわけではありませんが、満足した気持ちになるのが「やりがい」です。
それに対して達成感は、あらかじめ目標があってそれを達成した時に感じる充足感です。
仕事を始めたばかりの段階では「やりがい」を感じることはあっても「達成感」を感じることはありません。
大きな目標を達成した時には、「達成感」も「やりがい」も感じることはあります。
まとめ
「やりがい」と「達成感」はどちらも満足した気持ちを感じることをいいます。
何か目指していたものを達成した時に感じるのが「達成感」で、「やりがい」はそれ以外の場面でも感じることがあります。