この記事では、「サランラップ」と「クレラップ」と「ポリラップ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サランラップ」とは?
旭化成ホームプロダクツが製造している食品保存用のラップで、もともとはアメリカのダウ・ケミカル社による製品を日本で販売する際に当時の旭化成が提携して製造販売することになりました。
ポリ塩化ビニリデン製で、耐熱性の高さと匂いの移りにくさ、水分の保ちやすさ、カットのしやすさが強みな反面、高価格となっています。
サランラップの特徴としては密着性が高く貼り付けが強力なこと、ハリ、コシがあり引き出しがしやすいことなども挙げられます。
現在の製品ではM字型の刃を採用しており、軽い力でも着ることが出来、箱には巻き戻りを防ぐ工夫も施されています。
使い始めの際には引き出し用のテープが用意されているのも便利です。
「クレラップ」とは?
クレハ製の食品保存用のラップで、ポリ塩化ビニリデン製のフィルムを使用している点はサランラップと同等です。
性能はサランラップと同様にメーカーホームページで公表されており、酸素透過度や水蒸気透過度はサランラップにわずかに劣る数値(実用には差がないレベル)となっていますがポリエチレンなどのラップフィルム製品と比べると圧倒的に優れた数値となっています。
箱はクレハカットというV字型の刃によってカットがしやすくなっており、プラスチック刃になっているところがサランラップとの違いです。
巻き戻りしにくさに関しては箱の形状に加えてニスの塗布を行っている工夫があります。
価格は店によっても異なりますが若干クレラップのほうが安い場合が多いようです。
サランラップにはない15cm×50mがあるところも特徴と言えます。
(サランラップは15cm×20mが存在)
「ポリラップ」とは
宇部フィルム株式会社による食品保存用のポリエチレン製のラップで、燃やしても二酸化炭素と水だけになることや添加物不使用で環境に優しい点を強くアピールしていおり、耐熱性能も高いです。
また低価格な点がメリットで100円ショップでも取り扱いがあります。
デメリットは粘着力の弱さや、匂い移りの強さが挙げられます。
プラスチック刃を採用していたりつまみやすさや取り出しやすさにも工夫があります。
「サランラップ」と「クレラップ」と「ポリラップ」の違い
「サランラップ」と「クレラップ」はポリ塩化ビニリデン製で粘着力が強く、酸素透過度や水蒸気透過度、耐熱性も高く匂い移りにも強いです。
比較するとサランラップよりクレラップが低価格です。
「ポリラップ」はポリエチレン製のラップで燃やしても環境に優しく添加物も不使用という点がメリットで、耐熱性能は高いですが、粘着力が弱く匂い移りも強めというデメリットがありますが低価格というメリットもあります。
まとめ
「サランラップ」と「クレラップ」はポリ塩化ビニリデン製で配合などが異なり性能差はありますが、他素材と比べると近い性能の製品で粘着力や匂い移りに強く。
「ポリラップ」はポリエチレン製で環境に優しく低価格です。