「範疇」と「カテゴリー」の違いとは?分かりやすく解釈

「範疇」と「カテゴリー」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「範疇」「カテゴリー」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「範疇」とは?

「範疇」「はんちゅう」と読みます。

「範疇」は、「同じような性質のものが、含まれる範囲」という意味があります。

これは、『書経』という、中国の古い本の中に含まれる言葉である「天乃ち禹に洪範九疇を錫??う」に由来する言葉になります。

何かに、同じような性質が含まれていると感じた時、「範疇」という言葉を使うことができます。

例えば、ある映画を観たときに、ホラーの要素が入っていると感じるかもしれません。

この場合は、「ホラーの範疇に属する映画だった」などという文章にできます。

また、誰かの作品が、趣味で作ったような作品だった場合は、「この作品は、趣味の範疇を出ていない」などという文章を作ることができます。

さらに、驚くべき出来事が起こった時、自分の中の常識には含まれない出来事だと感じるかもしれません。

この場合は、「常識の範疇を越えた、驚愕の出来事」などという文章にできます。


「カテゴリー」とは?

「カテゴリー」「category」と英語表記します。

「カテゴリー」は、「範疇」という意味があります。

「範疇」には「同じような性質が含まれる範囲」という意味があります。

例えば、大人数が所属するサッカークラブでは、実力別に、グループ分けがされているかもしれません。

このような場合、トップ選手ばかりが所属するグループのことを、「トップカテゴリー」などと呼びます。

また、グループ分けをすることを、「カテゴリー別に選手を集める」などと表現できます。

ある発見があった時、様々な学問を研究している学者たちにとって、それぞれに驚きがあるかもしれません。

例えば、物理学者と数学者が驚いた場合は、「この発見は、物理のカテゴリーから見ても、数学のカテゴリーから見ても驚くべき現象だ」などという文章にできます。


「範疇」と「カテゴリー」の違い

「範疇」「カテゴリー」の違いを、分かりやすく解説します。

「範疇」は、「同じような性質のものが、含まれる範囲」という意味があり、「カテゴリー」にも、同じ意味があります。

このため、「範疇」「カテゴリー」は同じ意味を持つ同義語と言うことができます。

ただし、「範疇」は、かしこまった印象のある言葉で、「カテゴリー」は砕けた印象を与えるという違いがあります。

どちらの言葉を使っても間違いではないため、使う場所の雰囲気や、伝える相手によって「範疇」「カテゴリー」を使いわけてみてはいかがでしょうか。

まとめ

「範疇」「カテゴリー」の違いについて見てきました。

2つの言葉は、同じ意味を持つ同義語であることが分かりました。

ただし、相手に与える印象が違うため、場面に応じて「範疇」「カテゴリー」を使いわけてみてはいかがでしょうか。