「専任」と「専属」の違いとは?分かりやすく解釈

「専任」と「専属」の違い専門用語・業界用語

「専任」「専属」とでは担当することなどにどのような違いがあるのか。

この記事では、「専任」「専属」の違いを分かりやすく説明していきます。

「専任」とは?

「専任」とは、1つの任務だけを担当することを意味します。

決められた1つの仕事のみを受け持つことを指し他の任務や仕事を請負うことはありません。

「専任」「専」には「そのことだけをする」「いちず」といった意味があります。

そして、「任」には「役目」「任せる」といった意味があります。

そのような意味を持つ言葉が合わさり、「専任」という言葉が作られています。

対義語は1人で2つ以上の職務を兼ねることを意味する「兼任」です。


「専任」の使い方

「専任」「専任講師」「専任教員」

「専任スタッフ」「専任トレーナー」「専任技術者」「専任職員」などといった形で用いられます。


「専属」とは?

「専属」とは、特定のものだけに属していることを意味します。

社会には様々なグループ。

つまり「属性」があります。

そんな特定の「属」だけに加わっていることが「専属」です。

「専任」「専」には「そのことだけをする」「いちず」といった意味があります。

そして、「属」には「仲間」「同類」といった意味があります。

そのような言葉が組み合わさり、「専属」という言葉が作られています。

「専属」の使い方

「専属」「専属する」といった使い方のほか、「専属契約」「劇場専属」「専属のカメラマン」「専属の役者」「専属歌手」などといった形で用いられます。

「専任」と「専属」の違い

「専任」は1つの任務だけを担当すること。

「専属」は特定のものだけに属していることを意味します。

この2つの言葉の違いは明確で、「専任」は何かを専門とすることを意味し、その専門を生かすことができる場所であれば、様々な場所で同時に働くことは可能のです。

一方、「専属」は特定のものに属することとなるため、その属内で様々な業務を行うことができても、その属から離れ業務を行うことはできません。

例えば、「国語の専任教師」の場合、国語の知識を活かし、様々な場所で国語を教えることはできますが、「○○学校の専属教師」の場合、○○学校以外で教えることはできません。

「専任」の例文

・『当社では専任スタッフによるサービスを提供しています』
・『やっと、バンドの専任ドラマーを見つけることができた』
・『我がチームの専任監督になった人は、元プロ野球選手だった』
・『美容師だった父は、自分の店を閉め美容専門学校の専任教師として働くことになった』

「専属」の例文

・『私は有名女優の専属カメラマンを任されることになった』
・『当社専属の新人アイドルが華々しいデビューを飾った』
・『大手芸能事務所と専属契約を結ぶことになった』
・『私の父には専属の運転手さんがいます』

まとめ

「専任」「専属」には、それぞれの立場において以上のような違いがあります。