「ケムトレイル」と「飛行機雲」の違いとは?分かりやすく解釈

「ケムトレイル」と「飛行機雲」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ケムトレイル」「飛行機雲」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ケムトレイル」とは?

飛行機雲のことを有害な化学物質、生物兵器などとみなすデマ、陰謀論です。

飛行機雲そのもの、または飛行機から散布されたとみなした生物兵器をケムトレイルと言います。

実際のところケムトレイルによる被害ということは大々的に報告されておらず、空港近隣など比較的飛行機のよく飛び交う場所もありますが、被害データが無いのが実情です。

地震兵器などと近い段階の陰謀論ですが、飛行機がある限りはケムトレイルという言葉は使われ続けるものと考えられます。

ケムトレイルは飛行機雲の高さから考えて生物兵器が有用な高さとは言い難く、散布の意味が薄いという指摘もあります。


「飛行機雲」とは?

雲と同じもので、飛行機の排気ガスに含まれた水蒸気が低温で凍ることでできたもの、飛行機の翼やプロペラが作る空気の渦によって温度が下がっていき渦の中の空気が飽和水蒸気量に達して氷の粒ができるものと言う二つの発生理由があります。

夜にも見えるケースがありますが、昼間のほうが印象に残りやすく、晴天のほうがわかりやすいということも確かでしょう。

飛行機雲から飛行機のエンジンの数を推察することも可能です。

飛行船では、飛行している時の高度が低く、翼が小さく、大型のエンジンを搭載していない機体の構造的に飛行機雲はできにくくなっています。

ヘリコプターは飛行高度が低いこともあり、基本的に飛行機雲はできません。

なお、エンジンを使わず、電気によって推進する飛行機も研究されていますが、こちらでも翼が大きい一般的な飛行機に近い形状をしているため理論上は飛行機雲が発生し得ると言えます。


「ケムトレイル」と「飛行機雲」の違い

「ケムトレイル」「飛行機雲」の違いを、分かりやすく解説します。

「ケムトレイル」は飛行機が飛ぶことによって発生する「飛行機雲」を生物兵器の散布とみなしたデマ、陰謀論で、被害データが実証できていない部分がデマである大きな理由です。

また、航空会社や空港がダメージを受けていないこともデマとわかる要因と言えます。

さらにヘリコプターやドローンによる生物兵器の散布をしない理由がないこともケムトレイルの根拠の弱さでしょう。

ヘリコプターでは高度的に飛行機雲はできません。

まとめ

ケムトレイルはデマであり、問題視すべきではない事柄です。

飛行機雲は飛行機の高度、構造によって発生する雲となっており、ヘリコプターや飛行船では発生しません。