この記事では、「エルサレム」と「メッカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エルサレム」とは?
「エルサレム」とはイスラエルにある世界最古の都市の一つです。
預言者アブラハムが聖地として地図を書き残したことからアブラハムの流れをくむ宗教の聖地としても認知されており、現在では宗教間での対立を深める一因です。
ユダヤ教では神殿が置かれていたことから、キリスト教ではイエス・キリストが教えを述べ処刑され復活したことから、イスラム教ではムハンマドが一夜にして昇天し旅をしたという神秘体験から聖地と見なされています。
「メッカ」とは?
「メッカ」とはサウジアラビアにある都市です。
イスラム教の預言者ムハンマドが生まれた地であることからイスラム教の聖地として扱われています。
イスラム教では日に5回礼拝を行いますが、この礼拝はこの「メッカ」の方角を向いて行うものです。
イスラム教徒であるムスリムなら生涯に一度は訪れるべきと宗教的に言われている場所であることから、宗教以外でもそのジャンルに触れている人なら一度は訪れたいと憧れを抱く場所を「メッカ」と呼ぶこともあります。
「エルサレム」と「メッカ」の違い
「エルサレム」と「メッカ」の違いを、分かりやすく解説します。
ユダヤ教キリスト教イスラム教の聖地が「エルサレム」でイスラム教だけの聖地が「メッカ」です。
「エルサレム」はイスラエルにありますが「メッカ」はサウジアラビアにあります。
また一度は訪れたい場所や文化などの本場を「メッカ」と呼ぶこともありますが、「エルサレム」はそういった使われ方をしません。
まとめ
「エルサレム」と「メッカ」はどちらもイスラム教の聖地ですが、どこにあるかと他の宗教と関わりがあるかどうか、そしてイスラム教としての重要度が違います。
イスラム教にとっては「エルサレム」も軽視できない聖地ではありますが、「メッカ」の方はムスリム以外立入禁止で無理に立ち入ろうとすると最悪処刑されるくらいより重要な聖地です。