「ミュール」と「ヒール」と「ハイヒール」はどれも靴の種類を指しますが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「ミュール」と「ヒール」と「ハイヒール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミュール」とは?
「ミュール」はフランス語で「つっかけ」などを意味する“mule”が元になった言葉で、「足の甲部分に覆いがあり、かかと部分にストラップやベルトなどの留め具がないサンダル」を指します。
女性用のおしゃれな靴として普及していますが、もともとは室内用の布製スリッパを指す言葉だったといわれています。
「ミュール」の例文
「ミュール」は「足の甲部分が覆われた、かかとに留め具のないサンダル」を意味し、つっかけて着用するのが特徴的です。
名詞に分類され、「ミュールを履く」や「ミュールを購入する」といった使われ方をしています。
・『明日の映画デートには、こないだ新調したミュールを履いて行く予定だ』
・『人気デザインのミュールを購入した』
「ヒール」とは?
「ヒール」は英語で「足や靴のかかと」を示す“heel”が元になった言葉で、日本では特に「靴のかかと」の意味で使用されています。
また、「ハイヒール」や「ミドルヒール」、「ピンヒール」、「ローヒール」といった「かかと部分に特徴がある靴の総称」という意味合いで使用されることもあります。
「ヒール」の例文
「ヒール」は「靴のかかと」を指す言葉ですが、現在では「かかと部分(ヒール)に特徴がある靴の総称」として使用される場面が多いようです。
「ヒールがある」や「ヒールが高い」、「ヒールパンプス」などの用法があります。
・『このパンプスは思っていたよりヒールが高く、足に負担がかかる』
・『観光葬祭用に黒色のヒールパンプスを購入した』
「ハイヒール」とは
「ハイヒール」は英語で「かかと部分が高い靴」を示す“high-heeled shoes”が元になった言葉で、「かかとが7cm以上ある女性用の靴」もしくは「そのかかと部分」といった意味を持っています。
ただし高さの定義については様々で、メーカーによってはかかとの高さが9cm以上ある靴を「ハイヒール」としている場合もあります。
「ハイヒール」の例文
「ハイヒール」は「7cmを超えるかかとの高さを有する女性用の靴」を表現する際に使用します。
名詞にカテゴライズされ、「ハイヒールを履く」や「ハイヒールを試着する」といった使い方があります。
・『ハイヒールを履くと足が綺麗に見える気がする』
・『ハイヒールのブーツを試着した』
「ミュール」と「ヒール」と「ハイヒール」の違い
「ミュール」と「ヒール」と「ハイヒール」はどれも女性用の靴のジャンルを示した言葉ですが、それぞれが持つ意味合いに違いがあります。
「ミュール」が「足の甲が覆われた、かかと部分に留め具が付いていないサンダル」を意味するのに対し、「ヒール」は主に「かかと部分に特徴がある靴の総称」という意味合いがあります。
一方、「ハイヒール」は「ヒール」の一種で、「ヒール」の中でもかかとの高さが7cm以上ある靴のことを指します。
まとめ
「ミュール」と「ヒール」と「ハイヒール」は混同しがちな言葉ですが、「足の甲」や「かかと部分」にそれぞれの特徴や違いがあることが分かります。
ぜひ参考にして、カタカナ語やファッション用語についての知識を深めてください。