この記事では、「ネコ科」と「イヌ科」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ネコ科」とは?
ネコ科は、哺乳綱食肉目に分類される動物の種類を指します。
一般的な「ネコ」は、「イエネコ」と呼ばれ、食肉目ネコ科ネコ属に分類され、リビアヤマネコ(ヨーロッパヤマネコ)が家畜化されたと言われています。
ネコ科のほとんどの種類が森林に生息し、夜行性で単独生活をしています。
ライオンやチーターなど、ネコ科の一部は群れを作る生態があります。
多くの種類は爪をさやに隠すことができ、獲物を捕らえる時などに爪を出して攻撃します。
「イヌ科」とは?
イヌ科は、哺乳綱食肉目に分類される動物の種類を指します。
一般的な「イヌ」は、食肉目イヌ科イヌ属に分類され、古くは「イエイヌ」とも呼ばれていました。
イエイヌには、人間によって改良が加えられ、家畜化された歴史があります。
イヌ科の野生種は、森林を抜け出し、草原へ生活の場を移したと言われています。
草原で獲物を捕らえるには、長距離を走り追跡する必要があったため、筋肉が発達し持久力を備えるようになりました。
「ネコ科」と「イヌ科」の違い
ネコ科はイヌ科と違い、夜行性です。
暗い闇夜でも周囲が良く見えるように、特別な目の仕組みを備えています。
ネコ科は単独行動の習性がありますが、イヌ科は社会性を持ち、群れで行動する種類がとても多いのが特徴です。
また、群れの中でも個々で役割を分担し、組織として成立するケースもあります。
このイヌ科の習性は、ペットとして家畜化されても引き継がれ、従順に人の行動に寄り添うことが出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ネコ科」と「イヌ科」は、どちらも哺乳綱食肉目の動物で、家畜化された歴史を持っています。
ネコは住人を同居人として見ており、イヌは住人を家族として見ているとの研究結果もあるようです。
単独行動のネコの仕草や行動は、社会性に縛られた人間から見れば、自由でわがままとも感じられますが、思い通りにならない分、なついた時の喜びと愛らしさに惹きつけられるとも言えるでしょう。
対して、イヌは社会性に優れている点から、人間や家族への依存性があるため、愛情を肌で感じられるほどの親近感が、魅力のひとつと言えるでしょう。